住宅の車庫部分や、道と敷地の領域を分ける境目、「道路境界線」をどう取り扱って、収めていくのかは、いつも頭を悩ませるところです。やっぱり、防犯の面で、車のイタズラや盗難なども、心配でになってきます。私有地と公道を分ける方法は、車庫をシャッターや引き戸、伸縮門扉などを使用して、物理的にガッチリ区切る場合や、ロープやカラーコーン、ステンレスの車止めなどで、境界を簡易的に明示するだけの場合、はたまた、何もしない場合など、家によって様々な選択肢があります。
ビルトインの車庫の前面には、手動の遮断機を設置
軽やかな印象の遮断装置
写真の住宅は、両側に跳ね上げ式の遮断機(手動)を製作しました。全てを拒絶してクローズするようなゲートは、通りや街に対しても、あまりやさしくありませんし、オープンマインドでもありません。知恵を絞って、ちょっとしたデザインの愛嬌で、家自体が愉しそうな雰囲気になるものです・・・。
おもりのバランスが重要です
カースペースに点在させた小さな植え込みが、建物に有機的で柔らかな印象を与えています。跳ね上げのための重りのバランスが難しかったトコロ・・・。
ポストと共に植え込みの中に収まるように配置
跳ね上げ時は、両側とも植え込み部分に収まるので邪魔にならないように工夫してあります。