旧山陰道(鳥取県中部部分ルート)
旧山陰道は、畿内と山陰道諸国の国府を結ぶ官道で、日本海側を京都から、周防国に至る街道です。現在では、国道9号線がこれを継承していますが、ルートは若干異なります。鳥取県中西部の伯耆国では、より海岸に近いルートになります。東伯郡琴浦町にある赤碕は、山陰道の宿場町として、陸路海路の交通の要所として栄えました。
山陰道の宿場町:赤碕
現在も、昔の雰囲気が残る宿場町「赤碕」
「赤碕」は古くからの港町ですが、江戸時代は北前船が寄港し、藩米の積み出し港となり、町には船番所や藩倉、商店や旅館が立ち並んでいたそうです。両脇に家が建ち並ぶ写真の道が、まさに旧山陰道だそうです。道幅や道の曲がり具合など、古い街道であることがよくわかります。集落全体的に板張りの外壁や瓦屋根がまだ多く残っていて当時の雰囲気を感じられます。
旧山陰道から日本海の眺め