日高市 フレンド 認定こども園 現場だより

日高市 フレンド 認定こども園 現場だより①

園児や保護者の皆さん、先生方に 現場の様子や工事の流れをご説明するためにつくった冊子です。

2017/8〜2017/11(中旬)までの流れ

2017/07/22 旧園舎お別れの会

卒園生や在園生、そのご家族のみなさん、以前お勤めだった先生方、関係者の皆さん。実にたくさんの方々がお見えになったそうです。壁や床に描かれたメッセージやイラスト、落書きなど。そのひとつひとつに、みなさんのフレンド幼稚園への深い想いを感じました。そして、その想いをしっかりいかなければと、あらためて強く思いました。

2017/08 仮設園舎工事

夏休みの間、仮園舎工事が着々と進みました。旧園舎のお別れ会でさよならしたロッカーや下足箱に黒板・・・、2学期の始業に向けて、仮園舎に戻ってきました。ちょっとだけお色直しをして、もう少しの間、現役でがんばってもらいます。

2017/08 旧園舎解体工事

最近は解体材料も、家庭ゴミとおんなじです。リサイクルして再利用することが多いので、種類ごとに細かく分別する作業に時間がかかります。ホールのステンドグラス(実際は絵ですが・・・)は、当初の計画では処分する予定でしたが、いろいろな方から「ステンドグラスってどうなるの?」とお問い合わせが多く、残す方向で検討しています。アリスの家、砂場、桜の木。たくさんの思い出が残るものたちは、できるかぎり、残していきたいと考えています。

9/13 地鎮供(じちんく)& 旧園舎解体終了

解体工事が終了して、更地になった敷地で、新園舎の地鎮祭を行いました。式を取り仕切って頂いたのは、幼稚園の現フレンド会会長の内山さん(会長職 3度目だそうです)。本業は、飯能の萬福寺の副住職さんです。実は、数年前、私も父母会の会長を内山さんから引き継いだ間柄うれしい再会になりました。内山さんも、ご挨拶でおっしゃっていましたが、いろいろな縁でフレンド幼稚園の再出発のお手伝いが出来て、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ちなみに、仏式では、地鎮式のことを「地鎮供(じちんく)」と呼ぶそうです。

9月中旬〜10月 基礎工事の掘削作業&アンカーボルト設置

建物の基礎の形状や大きさなどは、建物自体の要素以外に、地盤の強度によって決まります。地盤の強度(耐力)の確認は、建物計画の際に事前に地盤調査を行ってあります。いわゆるボーリング調査です。写真の4本セットの鉄棒がアンカーボルト。鉄骨の柱をとめるための脚です。

10月中旬 基礎の配筋工事(鉄筋屋さんが鉄筋を組んでいく作業)

図面通りに配筋されているかの配筋検査をした後、型枠大工さんによる型枠工事が始まります。型枠工事は、コンクリートを流し込むためのパネル枠を取り付ける作業です。現場事務所では、現在、平行して工場で制作中の鉄骨の施工図面のチェック&細かい部分の打ち合わせです。冷たい雨が続きますが、雨の中、現場では作業が続いています。

10月中旬 型枠工事完了&コンクリート打設(流し込み)& 型枠解体(取り外し)

型枠大工さんがつくった型枠の中に、コンクリートを流し込みます。コンクリートが固まった数日後にその型枠パネルを解体。

10月下旬 地中設備配管&土の埋め戻し&木造部分:基礎コンクリート

地中内の設備配管工事終了後に、土の埋め戻し。見た目には、敷地が元の平らな状態に戻りました。同時に、園庭部分には建物部分の雨水の吸い込み層(トレンチ)も設置しています。(園庭の水はけが良くなるわけではありません)

11月上旬 鉄骨製作・製品検査

新園舎は、できれば木造で作りたかったのですが、法規上の問題もあり鉄骨造の建物になります。鉄骨は栃木県の鉄工所で製作されています。おおまかに出来上がった段階で、鉄骨の製品検査に行ってきました。鉄骨の寸法、溶接部分の検査確認です。設計の仕事は図面で計画するだけなので、実際に出来上がった部材や建物を見ると、実物をつくっている職人さんはすごいなぁ〜といつも感心してしまいます。

2017/11/15 木造部分上棟(むねあげ)

新園舎の一部には、木造の保育室も、あります。なぜ、木造でできるかというと、平屋の別の建物だからなんです。先行して、その木造部分が上棟(むねあげ)しました。

独楽蔵(こまぐら)建築デザインから

在園児のみなさんには、仮園舎の限られた空間での生活が続き、ご迷惑をおかけしています。もしかしたら、自分たちがすごしていた園舎が突然なくなってしまって、びっくりしたり、ショックを受けたりしているお子さんもいるかもしれません。でもこれから毎日、自分たちの園舎が、目の前でできあがっていく様子を見てもらうことで、なにかを感じてもらえたなら、とてもうれしいです。

お子さんが小さい頃に、家づくりをされたご家族とお話すると、みなさん決まっておっしゃることがあります。それは子どもが、想像以上に、家が出来上がっていく過程や、職人さんの働く姿、暮らしのシーンなどを、鮮明に覚えているということ。

子どもは、自分がすごす空間を、視覚はもちろん、聴覚、触覚、臭覚、味覚(子どもって、よくいろいろなところを舐めますよね)、それこそ五感を総動員して、感じているのだと思います。園児の皆さんにとって、新しく生まれる園舎が、五感をめいっぱい使って、心も体もいきいきと育つような空間になるようにと考えています。私も、現場のほうにいつも顔を出していますので、ご質問などあれば、お気軽にお声がけください。

追記:現在のところ工事のほうは、予定通り順調に進んでいますので、ご安心ください。