埼玉県入間市の新築木造住宅は建築設計事務所/独楽蔵へ

【加治丘陵 麓の家 シニア世代の終の住処】(入間市)引っ越し直後

使い込まれた家具と新しい家具、家との調和が取れています。床は施主支給のオークの無垢材。

ご主人の退職に伴い、勤務先の北海道から移動して、埼玉県入間市にご新居を計画されました。新しい暮らしの候補地は、いろいろな場所を検討されたらしいですが、30年前に数年暮らして、土地勘もあった入間市に家を建てることに・・・。以前、住まわれていて、借家として人に貸していた中古住宅を解体して、新しい家を建てることを決めたそうです。

お盆明けにお引き渡しをした家にお邪魔してきました。奥さんから、「庭に植木が植わったよ」との連絡を受けたからです。植木は、住宅が完成した後に、ご主人の知り合いの植木屋さんが植えることになっていました。家に到着すると、「ここに植えて下さいね」とアドバイスしておいた駐車スペースと庭の間に、約3.5mの落葉樹の中木(株立)が、2本植えられていました。もうすぐ、落葉の季節ですので、葉は弱って落ちかかっていますが、来年の新緑が楽しみな枝振りです。

家づくりで繋がるご縁

建物の完成時は、植える樹種は指定せずに、「落葉樹の中木(株立)を2本程度お願いします」と、お任せしただけでした。ですから、どんな木が植わっているかも、ちょっと楽しみでした。一瞬見て、「ハウチワカエデとアオダモかなぁ」と思って、奥さんに聞いてみると、一本はアオダモではなくて、ナナカマドだと教えてくれました。ご夫婦にとって、長年の北海道の暮らしで馴染みのある木だそうです。春には、白い小さな花が咲いて、秋には赤い紅葉と果実が楽しめる木です。

30年前に、ご夫婦がこの入間市で暮らしていたとき、ご主人は高校の教師をされていたそうで、今回の植木屋さんは、そのときの教え子だったそうです。今は川口市のほうで、植木屋さんを営んでいるらしいのですが、恩師のために今回、わざわざ川口から植樹にきてくれました。植木屋さんの奥さんは、偶然、飯能出身の方だそうで、墓参りのついでに、これからも先生の庭木の管理にきてくれる話になっているそうです。家づくりをしているとそういった縁がつながっていくことが、よくあるのですが、とってもありがたいことです。

「まだまだ、片づいてない」と奥さんはおっしゃっていましたが、室内は使い込まれた家具や小物、蔵書などが入って、ご夫婦の暮らしぶりがわかる雰囲気に…。やっぱり、人やモノが入ったほうがほうが断然楽しいです。

ご主人は大学の教授だったため、蔵書がたくさんあるので、アトリエの壁一面に造り付けの本棚をつくりました。床は施主支給のオルモシアの無垢材。

WORKS:【この家の竣工当時の写真】はこちら
関連ブログ:【加治丘陵 麓の家(入間市)】竣工後約1年経過

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