埼玉県川口市の木造新築住宅のデザイン

【工場密集地の中の開放的な暮らし】完成から半年経過 川口市 2階リビングの新築木造住宅

JR川口駅から東に車で5分。荒川への放水路『新芝川』沿いの東領家は、古くから小さな工場が建ち並ぶ工業中心の地域です。今回は既存の工場兼住宅が建っている敷地の隣に、新たに住宅を新築する計画でした。半年前に完成してお引き渡しをした住宅に久しぶりにお邪魔しました。

目 次(クリックすると開きます)

リビングでは薪ストーブが焚かれていて暖かい。普段も、毎日、ストーブを焚いているそうです。

2階リビングへ薪運搬の仕掛け

外タラップを登って、バルコニーからリビングへ。2階リビングへ薪ストーブの薪を簡単に運ぶための仕掛けです。ストーブの脇には異形鉄筋で縦型の薪棚を製作しました。ストーブの後ろにはバルコニーから開閉できる小さな扉が付いていて、直接、薪棚に薪の運搬をすることが出来ます。

窓辺のガラス飾り棚

一人掛けのソファーが置かれた窓辺は、窓と窓の間にガラスの飾り棚が作ってあります。上部からスポットライトでピンポイントに照らされた飾り棚には、家族のお写真が奥さまがチョイスした小物がキレイに飾られています。

開放感のある2階リビング

明るい2階リビングには、並んだ突き出し窓から部屋の奥の方まで日差しが届いています。周辺は密集地ですが、2面の道路に面した開口部は空地が取れて、空や室内が広く感じられます。

外部との繋がりは一本引きのガラス引き戸

ダイニングスペースの南側にある木製ガラス戸を開けるとバルコニーに出ることができます。このバルコニーは外部のタラップによって1階に降りることができますので、薪の運搬に便利です。また、隣の既存建物のバルコニーにもブリッジで繋がっています。ですから露天風呂のアクセスもこちらのバルコニーからになります。

この家のイラスト計画案(パース)はこちら→

工事前の建物(1階工場+2階住居)

薪棚をアプローチのデザインに

打ち放しのコンクリートで製作した薪棚は、アプローチのスペースを彩る有機的なアイテムです。ピロティの玄関ポーチの程よい目隠しにもなっていますので、駐車スペースと軒下ポーチの両側から薪の表情を楽しむことができます。敷地外の環境には樹木がありませんので、敷地内で数本の中木を植樹して、独立した有機的な空間をつくり出しています。

開放的なヒノキの露天風呂

工場棟の広いバルコニーにつくった露天風呂。もちろん、木製(ヒノキ)の浴槽です。広い空を眺めることができる開放的なお風呂ですが、電動オーニングを設置してありますので、雨や雪の日でも入浴可能です。隣地からの視線を遮る対策もバッチリです。

落ち着きのあるピロティポーチ

腰高の植え込みや植樹、薪棚によって、程よく閉鎖感のあるポーチは落ち着きのあるスペース。テーブルと椅子を設置すれば、簡易な接客や仕事の合間の休憩などにもってこいです。

WORKS:完成時のこの家の様子はこちら→職住近接の暮らし (既存減築工場+新築住宅) 多角形の2階リビング
この家のイラスト計画案はこちら→【職住近接の暮らし (既存減築工場+新築住宅) 多角形の2階リビング】 イラスト/間取り計画案

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