埼玉県川口市の木造新築住宅デザイン

職住近接の暮らし (既存減築工場+新築住宅) 多角形の2階リビング

JR川口駅から車で東に10分。旧芝川から分岐した放水路『新芝川』沿いの東領家は、古くから小さな工場が建ち並ぶ工業中心の地域です。この『新芝川』を越えてそのまま東に進むとすぐに足立区になります。。今回は既存の工場兼住宅が建っている敷地の隣に、新たに住宅を新築する計画です。

目 次(クリックすると開きます)

「工場棟の減築+新築住宅」建築の群像系

既存の建物(工場兼住宅)は、1階工場部分が鉄骨造で、2階の住居スペースが木造の混構造。1階は今後も現状のまま工場として利用していきますが、2Fの住居部分は、隣に住宅を新築しますので、減築し重量を軽減化をはかり、工場棟として使用していきます。減築した工場の2階スペースは、新築住宅の暮らしの延長として、広いデッキテラスと露天風呂、倉庫を設置します。

工事前の建物(1階工場+2階住居)

この住宅のイラスト計画案はこちら→

プライバシー性の高い2階リビング

敷地の廻りは工場が建ち並ぶ環境です。工場への仕事関係の出入りも頻繁にありますので、新築の住宅は、プライバシーなどを考慮し、2階リビングとしました。屋敷としての風景は、建物の群像系としての変化のある空間になりました。左側:既存建物(1F金属加工工場+2F住宅)の脇に新しく右側:住宅を新築。

空を愉しむリビング

周りは工場が建ち並ぶ立地であり、植物の借景なども望めません。2階のリビングは、多角形の平面形に沿って腰高な突き出し窓を様々な角度で配置してあります。隣地からの視線は遮りながら、一日の時間や季節の変化によって、微妙に表情の変化する空や日差し、影などを愉しむことのできるリビングです。

脚のない造り付けダイニングテーブル

タモ材を使ったダイニングテーブルはキッチンカウンターとリビングの中央には、直径6寸の檜の磨き丸太の大黒柱。その大黒柱とキッチンカウンターとの間には、タモ材を使ったダイニングテーブルが造り付けてあります。

仏間兼客間の上がり座敷

リビングに隣接した東側には上がり座敷の和室があります。引き戸を閉め切ると個室として利用できますので、寝泊まりのできるる客間としての想定もしています。仏壇の置き場もこの部屋にしていますので、普段は仏間として利用します。

半パブリックな玄関ポーチ

隣接する仕事場(工場)の接客や休憩時間、近所の知人の接客スペースなどとして、いろいろな場面で活用することが出来るように玄関ポーチは新築住宅のピロティーとして大きな空間をつくりました。周りには植栽や薪棚を配置して、敷地の中で有機的な空間をつくり出しています。

減築でできた大きなバルコニーと露天風呂

イラスト/間取り 計画案:【職住近接の暮らし (既存減築工場+新築住宅) 多角形の2階リビング】 イラスト/間取り計画案
その後の暮らし:【職住一体】 2階リビングの家&川口の町工場(完成から13年経過)
その後の暮らし:【工場密集地の中の開放的な暮らし】完成から半年経過 川口市 2階リビングの新築木造住宅

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