埼玉県川越市の新築木造の教会デザイン

教会の皆さんと外壁(木部)の塗り替え(完成後約10年)

R川越駅、西武新宿線 本川越駅から、北に向かって車で約10分。市内の住宅地の中にひっそりと、佇んでいる木造新築の教会です。建物の完成から10年目。人々が気軽に立ち寄れて、気持ちのいい時間が過ごせる空間です。教会員の方だけではなく、地域の方々にも開かれた「ひろば」のような場所をめざして計画しました。今日は、日曜日の礼拝の後、10年経過して、色落ちしたり、傷んだ外壁(木部)を、教会の皆さんとDIYでペンキ塗り替え作業をしました。

目 次(クリックすると開きます)

メンテナンスを考えて外装材を選択

建物の屋根や裏側の外壁は、ガルバニウム鋼板で仕上げてあります。ガルバニウム鋼板は、アルミと亜鉛の合金なので、耐久性の高く、あまりメンテナンスの必要ない材料を選定してあります。見えない部分は耐久性を一番に・・・。

木部は劣化が少なくメンテナンスのしやすい軒下のみ

木部の外壁は表側の部分だけです。外の回廊に面した軒下部分だけなので、小さな脚立があれば手の届く範囲です。計画当初から、メンテナンスのしやすいように考えていました。軒下部分の大きな柱は、中古枕木材を加工して制作しました。枕木として利用されてきた年月や無骨な素材感が、建物に力強さや生命力を与えています。

風景と馴染む庭

切妻屋根の小さな小屋は、建物と一緒に制作した外道具の物置です。高さが1.5M、幅が0.9M程度の三角屋根の小屋。庭の中に数個点在しています。庭の道具やアウトドア用品の入った外物置です。あえて見せたり、隣地の見せたくないモノを隠したり、物置以外の用途を考えながら作ってみると楽しいかもしれません。10年経過して、いい味わいになってきました。雑木の中木は新築時に植えましたが庭の草花は、教会員さんたちが自分たちで徐々に育てたそうです。小屋と馴染んでとってもいい風景です。

エントランスの親子引き分け戸も、テープで養生してから、再塗装。

ペンキを再塗装すると、風景がシャープに見えて、建物が蘇ります。