間口二間半の玄関土間
埼玉県の西部に位置する入間市。穏やかな住宅街に建つ、築50年木造住宅のリノベーション計画です。家族が普段使用する生活スペースは別棟にありますので、改装部分は今までの間取りを継承し、モダンで心地良い空間にシフトしていきます。お客さまは、60代のご夫婦。この地で生まれ育ち、地域を支える有識者として多くの方に慕われており、日々さまざまなお客さまが訪れます。そこでリノベーション後は、客人を招くゲストルームを作ることが一番のテーマとなりました。築造年数のある日本家屋を、モダンな玄関、客間(10畳+8畳)、仏間兼居間、寝室に改修していきます。訪れる方をやわらかく迎え入れる、上質な空間。お客さまの人柄にふさわしく、地域に開かれた空間が紡がれていきます。
目 次(クリックすると開きます)
①お客さまを迎える想いをかたちにする〜土間玄関を現代仕様の玄関に〜
既存の間取りのまま、壁、床、建具、クロークなどを改造。天井は、梁や根太の見える既存表し(あらわし)です。床は、重厚感のある御影石を使用。本磨き(光沢のある黒い部分)の箇所と、ジェットバーナー仕上げ(グレーの部分)を作り、印象的に仕上げました。デザイン的な美しさはもちろん、転倒防止のための機能性を兼ね備えています。