【安全性とデザイン】設計事務所のリノベーション
2019/10/19
昔の間取りを残しながらの民家の改修。玄関土間の床は、石張りで、材料は御影石です。石は耐久性もありますし、掃除もしやすいので、とても重宝な材料ですが、一つだけ難点が・・・。雨や雪でスベりやすくて危険なことです。
しかし、これ自体は、表面の仕上げで解決出来る問題です。ジェットバーナーで、石の表面に凹凸をつけた「ジェットバーナー仕上げ」は、石の表面が、ざらざらで、スベりにくい床をつくることができます。でも、それだけで仕上げてしまうと、せっかく石を床に張ったのに、見た目の石の良さが半減して、豪華さがなくなってしまいます。(せっかく高い材料なのに・・)
そこで、そこに表面がツルツルの「本磨き仕上げ」の御影石をスベらない程度の細いスリットで、ストライプ状に配置しました。
意匠と安全性の鬩ぎ合いのデザインです。
(ジェットバーナー仕上げにすると、多少、汚れが落ちにくくなる側面もあります。なかなか、難しいところです。)

