埼玉県吉川市の木造新築住宅デザイン

【バルコニーに小さなコテージのある二世帯住宅】田園の中の木造新築の一軒家

目 次(クリックすると開きます)

田園の中に建つ2世帯住宅

埼玉県東部のJR武蔵野線 吉川駅から車で5分。すぐ傍には駅前の市街地がありながら、中川と江戸川に挟まれた市街化調整地域の広大な田園の中にポツンと建つ木像新築の一軒家です。

田んぼの中のポツンと一軒家

文字通り田んぼの中の一軒家。どの方向から見ても、安定感のある外観を意識してデザインしています。強い風雨にもさらされる事を考慮して、配置計画もおこないました。敷地の南側には、武蔵野線の電車が走るのが見えます。

使用頻度の高い勝手口ゾーン

この木造新築の住宅は、1階が親世帯、2階が子世代という配置でそれぞれの生活を分離した二世帯住宅になっています。(玄関とお風呂は共通です。)右から玄関、リビングの大開口、勝手口ゾーン、2階(子世代ゾーン)への外階段とデッキテラスで繋がっています。庭との繋がりや暮らしの中での使用頻度の高い勝手口ゾーンは、少し下げて軒を深く、いろんなモノが物陰に隠せるように収納もあります。

プライバシーを高める外タラップ

室内にも階段がありますが、建物の外部には、1階の玄関を経由せずに直接2階に上がれるように、建物の外側に2階のバルコニーに続く、タラップがついています。2階のバルコニーには、若夫婦共通の趣味が登山だったため、その道具を飾ったり、片づけたりするための小さいコテージ(約3畳)を計画しました。この小さな別棟がオーソドックスな外観のちょっとしたアクセントになっています。

田んぼの中の一軒家なので、強風に対する防備やプライバシーなどを考慮して、計画を進めました。

薪棚&物干し&目隠し

陽当たりのいい庭の西側には薪棚兼用の物干しスペースをつくりました。薪棚が西側からの視線を遮る目隠しのための塀の役割も果たしています。

庭との繋がり フルオープンの開口部

建物の南側の玄関ポーチ、リビングの前面、勝手口は、全て一体のデッキスペースになっています。リビングの大開口は、フルオープン出来るサッシを使用(もちろん網戸・雨戸もありますよ)

西側外観:薪置き場を隣地側に配して、目隠しの塀の役割も持たせています。薪ストーブの薪置き場(鉄筋コンクリート製)は、洗濯物の物干し場も兼用。

趣味のための2階コテージ

2階バルコニーからの眺め。前方に武蔵野線の電車を見ることができます。R屋根の建物はバルコニーから突き出した小さなコテージです。

2階に暮らしているご夫婦、共通の趣味は山登り。2階のコテージは山道具の収納部屋としてお使いになっています。まさに見晴らしのいい「コテージ」です。

開口部を全解放することで、庭やデッキテラスと一体化する1階リビング。(もちろん、網戸も完備です)

1階リビングの大開口とその隣の勝手口スペースに出るための引き違い開口部

薪ストーブのある1階リビング

天井の高い2階リビング

2階リビングの利点は周りの視線が気にならないので、プライバシーが保てることが大きいですが、屋根の天井に合わせて天井を高くすることが出来るのも利点の一つです。構造材の小屋梁をあらわしにして、力強い空間の印象を創り出すことも可能です。

その後の暮らし:【田んぼの中の一軒家】埼玉県吉川市の住宅(完成から13年)

関連ブログ:13年前に製作したポストの現在

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