埼玉県飯能市の新築混構造のオフィス兼住宅のデザインは建築設計事務所/独楽蔵へ

1F鉄筋コンクリート+2・3F木造の混構造(ハイブリッド)人工地盤の庭

1F鉄筋コンクリート+2・3F木造の混構造(ハイブリッド)

1階が事務所、2.3階が住宅の事務所併用住宅です。構造的にも鉄筋コンクリート(1F)、木造(2・3F)の混構造になっています。今風にいうと、木造と鉄筋コンクリート造のハイブリットですね・・・。上階(2.3階)を住宅で使う場合は、3層とも鉄筋コンクリートの3階建てを建築するよりも、いろいろとメリットがある気がします。この混構造の建物は、背の高い基礎の上に、2階建ての住宅が建っている感じをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。

2F人工地盤のデッキ&庭 コテージ

1階と2階の間には、コンクリートのスラブ(床)(厚み150~200mm)がありますので、木造に比べて、遮音性、防火性に優れているという利点もあります。また、1階部分は木造に比べて、壁の少ない広い空間が確保できますので、店舗や事務所には、もってこい・・・。

建物を混構造(RC+木造のハイブリッド)にするメリット

① 2.3階が木造なので、軽量なため耐震性に優れている
② 木造部分が多いので、コストが割安&工期が短い
③ 2.3階(木造部分)の平面プランの自由度が高い (増改築の自由度も高い)
④ 2階部分に人工地盤の庭が確保できる

1Fオフィスゾーンデッキテラス

1階部分のオフィスは建築設備の会社なので、カーポートには、仕事で扱う「水」をデザインした水盤。この水盤は建物の内と外を横断していて、水が内外を行き来するようになっています。脇には2階の住宅ゾーンに上がるための外階段があります。

住宅街の中で、コテージ(小屋)をつくる理由

リビングの大開口から見える庭先のコテージは、ご主人のための趣味の部屋。母屋から離れた小屋です。何もわざわざカッコをつけて、もったいぶって、この場所につくっている訳ではありません。れっきとした理由があるんです。

まず、一つ目の理由は、「隣地の視線を遮るための目隠しの壁」として・・・。人の目が気になると、庭に出るのもなかなか億劫になってきますし・・・。目隠し塀と小屋の機能を融合させています。二つ目は、「自分の領域(敷地の範囲:陣地と言ってもいいかもしれません)をしっかりと視覚化することで、より空間を広く感じることができるから」です。リビング側からの風景もいいですが、小屋から我が家を見ても、いいものです。離れの小屋というと広い敷地の中のモノを思いがちですが、住宅街の中の限られた空間の中で、より効果を発揮するんです。

コテージと人工地盤の植栽スペースで有機的な2階のデッキスペース

来客のための和室ソーンへ導く玄関(右)と家族が使う通用口に続く玄関ドア(左)。ドアの脇には玄関土間スペースに設置した薪ストーブ用の薪棚スペースがあります。

和室への来客用専用の玄関。黒漆で引き手部分は、幾何学的なデザインの建具は、下足入れの扉。明かり取りの三角障子も幾何学的なデザインで統一感を。玄関内部から引き戸越しに玄関ポーチを見る。引き手の高さの部分がスクリーンの目隠しになっているガラス戸は、玄関内部の明るさと落ち着きの両面から考えられています。左手の黒光りした扉は、漆塗りの下足入れ。