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【実は、北側の窓は、借景窓に向いているんです ①】設計事務所の住宅デザイン
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ポートレートの写真を撮る時には、逆光になってないか気をつけますよね。逆光だと顔が真っ暗になって、キレイに撮ることができないからです。これって、風景も同様なんです。建築においても、北側の窓は、日の当たった風景が逆光にならないで、明るく綺麗に見えるので、実は借景には、もってこいなのです・・・。
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窓の木枠を額縁状に太くして、風景を絵画のように暮らしに取り込むことが可能です。ただ、なにぶん北側ですので、冷気が足元に回り込んで居住性が落ちないように、断熱性や気密性を考慮する必要があります。南面窓のようにテラスとの行き来も必要ありませんので、FIX(固定)窓やアルミサッシを使用するのも検討の一つです。リビングの居住性を損なわないように、そこは機能優先していきます。
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上の写真の家は、敷地の北側に高麗川が流れています。岸辺のケヤキや山桜が窓からきれいに見えるので、この位置にダイニングスペースを計画して、大きなピクチャーウインドをつくりました。お客さんのご希望で窓は木製で製作してあります。風景を大きく切り取るためや気密性を下げないために真ん中の大きなガラスは、FIX(固定)窓にしてあります。換気は両側の小さな突き出し窓から確保します。
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換気も大事です。これもリビングの居住性に関係してきますので、検討しておく必要があります。写真は北側の借景窓を持つダイニング。窓の外には絵本のような里山と総武本線を走る電車が見えます。風景を綺麗に切り取るために、ワイドビューのFIX窓と換気用の小突き出し窓の連窓サッシにしました。また、風景が額状に見えるようにするためや、アルミサッシの存在感を消すために、木製の太枠を廻しています。夏の夜には、里山からカブトムシが窓に向かって飛んでくるそうです。
WORKS:住宅地の中で田園借景の木造新築住宅(千葉県佐倉市 T邸)
WORKS:高麗川沿いの木造一戸建て:アンティーク部材と塗装仕上げの家(飯能市)