飯能市の新築木造住宅、設計デザイン

高麗川沿いの木造一戸建て:アンティーク部材と塗装仕上げの家(飯能市)

飯能の市街地から車で国道299号を秩父方面に走らせると道の両脇に山が現れて、国道299号が高麗川と並走してきます。敷地はその国道299号と高麗川のの対岸の飯能市西吾野に建つ木造新築住宅です。ご家族はご夫婦とお子さん2人の4人家族。敷地の南側には山並み、北側は高麗川を借景にしたローカルサイドの暮らし。お客さんから支給された中古の柱、梁材、アンティーク建具や照明を上手に活用しながら、ペンキ仕上げの壁と杉板の無垢フローリングで仕上げたシンプルな住宅です。

① アンティーク部材、中古材を中心とした新築。シンプルな仕上げ&暮らし

新築住宅に関してのお客さんのご要望は
①なるべく、出っこみ引っ込みの少ないシンプルな形がいい
②玄関を回廊のような雰囲気で、リビングに入りたい
③手持ちのアンティークドアや古建具、照明器具、家具などを使いたい
④外壁、内壁ともシンプルに・・・。内装はペンキ仕上げが希望
⑤薪ストーブを設置したい
なるべく、ご希望が叶うように、ご相談しながら計画を進めていきました

大黒柱と梁材は、お客さんのご希望で、あまり立派ではない華奢な古材を再利用しています。壁(下地:構造用合板)や梁は、塗装で白く仕上げてあります。リビングの大部分は、平屋なので、梁を表しにして、屋根と同じ形状の天井に仕上げてあります。

② 大黒柱や梁は、古材を使用しました

今回はお客さんのご要望で、柱や梁に数本、古材を使用することになりました。ちょうど、施工会社さんの倉庫に眠っていた材料を確認してもらいながら、なるべく太くて立派ではなく、華奢な材料を選びながら選定していきました。古材はプレカットができませんので、大工さんの手刻みで、加工してから上棟を行いました。

古材を使った上棟の様子はこちら
古材を使った軸組の様子はこちら

③ 薪ストーブのまわりも、鉄板とコンクリートでシンプルに

薪ストーブのスペースも極力シンプルに仕上げます。床部分は、あえてモルタル仕上げ。ストーブのバックガードも一枚の鉄板を折り曲げただけのデザインで、塗装も鉄の素材の色をそのまま生かしました。

薪ストーブはオーストリアの薪ストーブブランド:ネクター社の薪ストーブの中で最も炉の容量が大きい「マーク2ネクターCB」。シンプルな形が印象的です。薪ストーブのまわりも、鉄板とコンクリートでシンプルに。

④ 高麗川に面したピクチャーウインドのあるダイニング

敷地の北側は、高麗川に面しています。ダイニングのスペースをこの位置に配置したのは、高麗川の景色を見ながら暮らすことができると思ったからです。窓の脇の川岸には、大きなケヤキと山桜が自生していて、窓辺に木陰を落としてくれます。

階段下を活用して、ディスプレイスペースや収納スペースに・・・。

⑤ 階段もリビングに取り込む

半オープンな階段は、リビングの一部に。インテリア全体に簡素でシンプルなテイストで仕上げていますので、階段も、杉板の段板と構造用合板で製作しました。仕上げはあえて、素地のままで。階段の手すりは、スチールの丸パイプに木製の笠木をつけたモノ。スチールも素地の色を生かしてあります。

正面の壁に空いた開口部の先は、半クローズドのキッチンスペースです。床は、幅広の杉の無垢材(無節)です。リビングとダイニングの部分は、あえて床材の張り方向を変えて、空間に変化を持たせています。

台所は、リビングと分離したCLOSEDのタイプですが、空間を閉じるドアはなく、さらにアンティークの木製ガラス戸で、緩やかに繋がりのある空間です。ステンレスとモザイクタイルのキッチンです。

奥の木製ドアもアンティークドア。このドアを開けると勝手口です

⑥ 古い建具と新しい建具の融合

なるべく、アンティークドアや古建具を利用しましたが、リビングの大開口部やドアの足りない部分は、新しく木製建具で制作しました。リビングの大開口は、断熱性や防犯性が必要ですので、ペアガラスを使用しています。デザインは、古い建具に合わせて、枠や格子の部分をあえて小さく、華奢な雰囲気にしたり、金物にも気を配りました。

玄関からリビングに繋がるドアと外部に面した欄間は、お客さんが家づくりのために集めていたアンティーク建具です。ドアや窓の大きさに合わせて、枠を加工しました。そのアンティークドアのテイストにあうように、リビングに面した桟の細い華奢な格子窓を新しく製作しました。

アンティークドアや古建具をリペアして再利用した工事の様子は、こちら

⑦ 工場のような外観

「家というより、シンプルな工場のようなカタチ」それが、お客さんの望む外観のイメージでした。当初、計画していた2階のバルコニーも中止にしたり、外観状、あまり凹凸のないように心がけました。屋根の形は、やはりシンプルな切妻です。

外壁も吹き付けは施工せずに、モルタルのまま。「なるべく、刷毛ムラのあるほうがいい」といった職人さんにとっては、難しいご要望でした。

玄関&勝手口のポーチも片流れ屋根で、軒裏もあらわしのまま、シンプルに。

北側(高麗川)の外観。仕上げは杉板の南京下見張り、木材保護塗料:キシラデコールの「シルバーグレー」

⑧ 新築住宅の床は杉の無垢材

この木造新築住宅の床材は、節のない杉板の無垢材。幅150mmの幅広の材料です。

外壁の杉板:南京下見張りの様子は、こちら

住宅の間取り図

計画時の1F.2F 平面図(間取り図)

吾野(飯能市)高麗川沿いの暮らし (竣工後3年)①はこちら
吾野(飯能市)高麗川沿いの暮らし アンティーク&ブロカント(竣工後3年)②
自分の好きなモノとだけ暮らす生活 竣工後6ヶ月

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