吾野(飯能市)高麗川沿いの暮らし (竣工後3年)①
雑誌(チルチンびと)の取材で、久しぶりにお邪魔しました。
山間部の川沿いに住宅が点在する中に、ぽつんと現れた、煙突のあるシンプルな外観。埼玉県飯能市の高麗川沿い。豊かな自然に囲まれたこの家に暮らすのは、夫婦でヘアサロンを営む吉田さん夫妻と、5歳、1歳の幼い兄弟の4人家族。アンティークや古材が好きだという夫婦は、今年で13年目になる自らの美容室店舗も、中古物件を改修し、自分たちの空間を作り上げた。
長男を授かったのを機に考え始めた自邸についても、当初は中古物件や古民家を中心に探していたが、4年前に見つけたこの土地を気に入り、新築をすることを決意した。
ご主人のDIYで、竣工時とは変化も・・・。まずは外観廻りから・・・。
夫婦が家づくりを依頼したのは、埼玉県入間市を拠点とする独楽蔵(こまぐら)。遊び心のある空間づくりや環境デザインに定評がある設計事務所だ。実は吉田さんの美容室にお客として通っていたのが、そもそものご縁。数年来のつきあいから、夫婦が好きな古いモノのテイスト、希望のイメージをしっかりとお持ちのことをよく知っていた。
また、DIYが得意なご主人には「自分たちが手を入れることで、家を完成させていきたい」という要望もありました。「吉田さんの好みはわかっているつもりでしたので、独楽蔵らしさがあまりでないように、つとめてシンプルに・・・。なるべくデザインしないように」とプランを進めていった。

南側外観
家と後ろの里山の間に高麗川が流れる


ご夫婦のご希望は、住宅らしくない、倉庫のような建物。なるべくでっこみ引っ込みのないように・・・。当初計画していた2階のバルコニーも外観優先で削除しました。


東側:玄関アプローチ
建物の外壁は仕上げをせずに、あえてモルタル塗りのまま

玄関ポーチ
玄関の親子ドアと勝手口ドア、引き違いのガラス戸は、すべて古建具だ。竣工当時、水色だった玄関ドアも、ご主人のDIYによって、白いドアに・・・。

玄関土間
床はモルタル仕上げのまま。壁は構造用合板9mmにペンキ仕上げ。

玄関土間からリビングをみる
この木製建具は新規で製作しました。
川沿いの里山でアンティークと暮らす家
WORKS:【アンティーク部材と塗装仕上げの家】 竣工当時の写真はこちら
その後の暮らし:【吾野(飯能市)高麗川沿いの暮らし アンティーク&ブロカント(竣工後3年)②】
その後の暮らし:【自分の好きなモノとだけ暮らす生活】