建築の普遍性と時代性とは|約30年前の別荘から考える

木製のカウンターに造り付けた、円形の囲炉裏テーブル

建築の普遍性と時代性|約30年前の別荘から考える家づくり

最近は仕事の合間に、昔の建物のポジフィルムを、少しずつデジタル化しています。

この写真は、茨城県日立市の海に向かって建つ別荘です。実は、竣工から約30年が経った建物で、写真もポジフィルムで撮影したものです。

約30年という長いスパンで改めて見てみると、「家づくり」において時代を超えて大切になる要素が、少しずつわかってくるような気がします。

「家づくり」において、時代を超える大事な要素とは?

外壁によく使われるサイディングや建具などの既製品、建築の新素材やデザイン、新しい工法など、建築の定番や常識は、時代とともに変わっていきます。

建築も、音楽やファッションと同じように、その時代ならではの雰囲気や流行があり、見ただけで「いつ頃の建物か」がわかってしまうことがあります。

時代を感じるということは、古く感じてしまうことでもあります。その時々で消費されてしまう流行ではなく、時代を超えて変わらない、本質的なもの(建築の普遍性)を選べているか。

長く住み続ける家は、そうしたスタンスで考える必要があると思います。

本質的なデザインやモノは、どういうものなのか?

その正解は何か、考え始めると、とても難しい問題です。ただ、次のことは言えるかもしれません。

① 昔から現在まで残っている、歴史に証明された材料や方法を使うこと
② 作り手の工夫や手間をかけた、ハンドメイドのものであること
③ フェイク(偽物)の材料は目立たないように使い、経年変化を楽しめる本物の素材を使うこと
④ 劣化や汚れなど、耐久性を考慮して、材料やカタチを選ぶこと
⑤ 意味のないデザインをしないこと
(他の人に「なぜそうしたのか」を説明できないことは、しない)

【関連ページ】
・囲炉裏テーブルと露天風呂のある別荘(茨城県日立)
・【ポジフィルムのデータ化】過去の住宅竣工写真 埼玉の設計事務所
・八王子の家 10年目の経年変化 
・耐久性を考える|100年経った日本家屋の自然素材

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