目の前を走る総武本線の電車。夜景もきれいです。大きなガラスはFIX窓(固定)で、通風、換気のために、左側の2連の滑り出し窓を使っています。
窓というと、日当たりのよい南側を思い浮かべるかもしれません。でも、風景を楽しむ「借景」の窓には、実は、北側の窓が向いています。
「北側の窓は、暗そう、寒そう」と感じる方も、いらっしゃるかもしれません。この記事では、風景がきれいに見える理由と、断熱・気密・換気で気をつけたいことを、千葉県佐倉市の家と、飯能市の高麗川沿いの家を例に、ご紹介します。
この記事のポイント
・北側の窓は、逆光にならず、陽が当たった風景が、きれいに見えます。
・窓の木枠を額縁状に太くすると、風景を絵画のように、暮らしに取り込めます。
・北側は、冷気が足元に回り込まないよう、断熱性・気密性・換気を、考えてつくります。
風景にも、逆光があります
ポートレートの写真を撮るときには、逆光になっていないか、気をつけますよね。逆光だと顔が真っ暗になって、きれいに撮ることができないからです。
これって、風景も同様なんです。
建築においても、北側の窓は、日の当たった風景が逆光にならず、明るくきれいに見えるので、実は、借景にはもってこいなのです。
北側の窓をピクチャーウインドとして
窓の木枠を額縁状に太くして、風景を絵画のように暮らしに取り込むことが可能です。
ただ、なにぶん北側ですので、冷気が足元に回り込んで居住性が落ちないように、断熱性や気密性を考慮する必要があります。
南面窓のようにテラスとの行き来も必要ありませんので、FIX(固定)窓やアルミサッシを使用するのも、検討の一つです。
リビングの居住性を損なわないように、そこは機能優先していきます。
窓は風景を切り取る額縁|飯能市の家
上の写真の家は、敷地の北側に高麗川が流れています。岸辺のケヤキや山桜が窓からきれいに見えるので、この位置にダイニングスペースを計画して、大きなピクチャーウインドをつくりました。
お客さまのご希望で、窓は木製でつくってあります。風景を大きく切り取るためや、気密性を下げないために、真ん中の大きなガラスは、FIX(固定)窓にしてあります。
換気は、両側の小さな突き出し窓から確保します。
里山と電車が見える窓|佐倉市の家
ダイニングテーブルに座ると、ちょうどいい位置で、里山の風景や、通り過ぎる電車を見ることができます。
北側の窓は、断熱・気密・換気も大切
換気も大事です。これもリビングの居住性に関係してきますので、検討しておく必要があります。
写真は、北側の借景窓を持つダイニングです。窓の外には、絵本のような里山と、総武本線を走る電車が見えます。
風景をきれいに切り取るために、ワイドビューのFIX窓と、換気用の小さな滑り出し窓の連窓サッシにしました。
また、風景が額のように見えるようにするためや、アルミサッシの存在感を消すために、木製の太い枠を廻しています。
夏の夜には、里山からカブトムシが窓に向かって飛んでくるそうです。
北側の窓づくりのご相談は
借景を楽しむ窓は、北側という向きと、断熱性・気密性・換気のバランスを考えて、つくることが大切です。
北西や北東の窓の考え方、引き違い窓や障子の工夫は、続きの②でご紹介しています。
・北側の窓は、借景窓に向いている ②
窓の位置や大きさ、サッシの選び方など、気になる方は、ぜひお気軽にKOMAGURA WESTまでご相談ください。
WORKS
住宅地の中で田園借景の木造新築住宅(千葉県佐倉市)
高麗川沿いの木造一戸建て(飯能市)
家じゅうの窓から、見沼田んぼの桜を眺める|さいたま市東浦和
関連コラム
北側の窓は、借景窓に向いている ②
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