仕事の帰りに、以前お世話になったお施主さまのご自宅に立ち寄りました。
ご不在だったため、依頼されていた書類を玄関脇の椅子に置いて失礼しました。
短い滞在ではありましたが、玄関先に立っただけで、
住まい手の暮らしや日々の時間の積み重なりが、やわらかく感じられました。

古い空間の中に新しい玄関の佇まい
建物の佇まいが、単体として完結するのではなく、地域の風景の一部として馴染んでいること。
そして、そこに住む人の気配が自然と滲み出ていること。
住まいにとって大切な要素のひとつだと、あらためて感じます。

元々、アルミの引き違いだった玄関戸を木製の一本引き戸に変更
この住宅の玄関は、ヒノキで製作した木製の引き戸としています。
玄関土間は風通しを確保し、作業スペースとしても活用できるよう計画し、内側には網戸を設けています。
設計にあたっては、施主さまから見せていただいた古い写真をもとに、
かつてこの家で使われていた玄関戸の意匠を踏襲し、現代の住まいに合うかたちで再構成しました。

新しくつくるだけでなく、
これまでの暮らしの記憶や時間の蓄積を受け継ぐこと。
その積み重ねが、
住まいを地域の風景へと育てていくのだと考えています。
WORKS:この住宅のリノベーションの様子はこちら
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