埼玉県西部に位置する日高市は、のどかな田園風景が残る穏やかな地域。日和田山や高麗川など、遠足やトレッキング、キャンプの聖地としても知られています。今回はそんな日高市で、既存の幼稚園から、幼保連携型の認定こども園への移行に伴う、建て替えの大プロジェクトです。新興住宅地「こま武蔵台」の開発と共に成長し、地域の子育てファミリーをあたたかく見守り続けてきたフレンド幼稚園。その歴史と記憶を継承しつつ、新たな「認定こども園」としての出発をめざします。先生や保護者の皆さまのさまざまな想いを反映させ、明るくのびやかな空間を創るために、計画を進めていきました。
外観をはじめとする全体的なデザインを紹介した前篇に続いて、後篇ではディテールの説明です。旧幼稚園で使用していた看板や室名板を再利用したり、新たに同じロゴを使って天井に飾り文字を施すなど、フレンドの長い歴史と記憶を、新園舎に生かしていきます。