埼玉県富士見市の中古住宅リノベーション/リフォームは一級建築士事務所/独楽蔵へ

埼玉県富士見市の築50年 木造中古住宅:A棟(空き家)を戸建賃貸住宅にリノベーション

埼玉県富士見市の築50年の木造住宅リノベーションの現場です。長い間、空き家として放置されていた住宅を、新たに賃貸用の戸建木造住宅として、リノベーションしていくプロジェクトです。既存の間取りは、6畳の個室と小さな流しのみで、リビングのない延面積15坪の小さな住宅でした。

元々、1階には居室が6畳の和室しかありませんでした。これをLDKに改造するにはあまりにも小さいので、押し入れと階段だった部分をLDKに取り込んで、8畳の部屋に改造していきました。押し入れはキッチンの一部に。

【改造前の内部の様子】

元々、6畳の和室だった部分。床は土台から崩れ、外壁も一部崩れ落ちていて、雨漏りの原因になっています。大きな引き違いの窓はありますが、東側と南側は隣地が隣接しているため、室内には十分な光が入ってきません。窓のスムーズな開閉や防犯性も低いため、1階の開口部(サッシ部分)は、新たに交換しました。

敷地の北側は道路に面していて、少し空地がありますので、壁の高い部分に明り取りのための横長の窓を設置しました。北側からの柔らかい光が室内を明るく保ってくれます。高い位置の窓は道路からの視線も遮ってくれます。

空間を細かく立体的に利用して、部屋の狭さを感じさせない工夫を考えています

建物の耐震性や気密性、断熱性を向上させるために、室内側は9mmの構造用合板を張って、白く塗装で仕上げてあります。床は杉の無垢材(節アリ)のオイル仕上げです。

階段は既存をそのまま使用。50年かけて経年変化した段板のラワン材の味わいと真新しい杉の無垢板フローリング、壁の白い塗装との対比が美しい

【改造前の廊下、階段部分の様子】

外壁も薄く、木製のガラス戸も隙間があって、断熱性が低いことがよくわかります

【洗面脱衣室&白く塗装し直した玄関の収納】

階段の壁は既存のベニアパネルを白く塗装

【リフォーム前の2階個室の様子】

古い壁紙が剥がれ落ちていたり、ところどころ雨漏りのシミがある

2階の2部屋の個室は、珪藻土の壁と9mm構造用合板塗装の壁の部屋

北側の外壁は屋根の軒もなく、土台から腐っていたので、新たにガルバニウム鋼板のパネルで外壁をやり替えました

元々、開口部だった部分に入れ子のように新しくサッシを入れることで、外壁を直す部分を最小でリフォームできます。

緑の線が壁を新しく直した部分です