【入間市の木造新築住宅現場】日本瓦葺き(いぶし瓦)の様子 (設計事務所の住宅デザイン)

【入間市の木造新築住宅現場】日本瓦葺き(いぶし瓦)の様子

この住宅には2つの屋根材を使用しています。
1つは、ガルバニウム鋼板。耐久性があり、軽量で耐震性に優れているのが特徴です。主に軽量化に有利な2階部分の大屋根で使用しています。もう1つが日本瓦です。1階部分の面積が大きくて、袴のように1階の下屋根がぐるりと回り込むので、瓦を使用すると、どっしりと安定感や風格のある建物の外観にピッタリです。1階部分の屋根に使用すると、人の目線に近くて、瓦の素材感を感じやすいですし、その部分は平屋なので重量の負担も軽減されます。

瓦の種類は、三州瓦の「いぶし瓦」。釉薬を使わず、瓦を焼きあげる最後の工程で、無酸素状態にすることで表面に炭素の銀色被膜を形成させた瓦です。釉薬瓦と異なり、瓦の内部まで銀色に材料が変化しています。

吸水率が比較的高く、経年変化によって色むらが出てくるのも特徴の1つです。寺社仏閣の瓦は、「いぶし瓦」が多いイメージです。

ちなみに、日本の3大瓦産地は「三州(愛知県西部)」、「淡路(兵庫県淡路島)」、「石州(島根県西部)」。それぞれの地域の土の特徴や焼き方によって、瓦の性能が違います。瓦は風土や地域に根ざした優れた材料だと思います。

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