【効果を考えながら、樹木を選択する】設計事務所の家づくり
2020/6/12
見るだけの木々ではもったいない!
今週は熱い日が続きましたが、関東も昨日から梅雨入りして昨夜は雨が降ったので、今朝は川から少し冷たい風が吹いて気持ちのいい時間でした。これから、夏に向けて熱くなる時期は、午前中に室内に入る直射日光をなるべく少なくするのが快適に過ごすコツです。
太陽の高度が高くなる昼時は、深い軒があれば日差しを防ぐことが出来ますが、朝や夕方の低い太陽の時間は、アナログですが、やはり昔ながらのスダレや、緑のカーテン(朝顔やゴーヤ、ヘチマなど)が有効です。最近では、外付けのアルミ製ブラインドやオーニング(電動テント)、ガラスを熱線を反射する『Low-eガラス』にするなんていう器具や新素材を使った方法もあります。
我が家の東側はケヤキや榎などの大きな雑木が川岸の崖に、枝を伸ばしていて朝日を遮ってくれています。かなりアナログです。冬になるとその雑木は葉を落として(エノキは残りますが)、枝越しに暖かい日差しが部屋の奥まで届きますので、季節を通して、とても理にかなった、ありがたい自然の恩恵です。新築で住宅を設計して庭をつくる際も、木陰や日差し、プライバシーなど、住宅に対して樹木のいろいろな効果を考えながら、場所に適した木々を配置しています。
木製の網戸から気持ちのいい風が入ってきます。
家に覆い被さっている高麗川沿いのケヤキ