【栃木市の築180年の店蔵改修計画】リノベーションのための解体作業2
2024/9/10
栃木市の築180年店蔵の改修工事現場です。建物が登録有形文化財建造物に指定されていたため、現状変更の届け出など手続き作業のため、解体工事を延期していましたが、お盆明けに工事が再開しました。
通りから見る店蔵正面の姿(解体作業中)
建物は、元々どういう商売をしていたのか不明ですが、長い歴史の中で、お煎餅屋さんや衣料品店など、複数の商売変遷もあり、蔵の正面部分は、あとから付け足した増築スペースが張り出していました。
店蔵正面の袖壁には、銅板張りの腰壁が現れました
今回の工事では、それらをすべて解体して、建物外観は、なるべく原型に戻すように計画しました。実際に解体してみると、正面の袖壁に亀甲紋の銅板張りの腰壁が現れてきました。当初、新しい袖壁を付け加える計画を考えていましたが、この昔ながらのつくりを活かしてこのまま使っていく方向で再検討しました。今後は正面のアルミサッシも解体していく予定です。
店蔵奥の、解体した住居と連結していた部分からは、裏白戸?(うらじろど)が現れたり、想像以上に柱が入っていたりで、その都度、現状に合わせて計画を変更していく作業に追われました。
蔵戸の裏に隠れていた柱
過去の職人の仕事や考えに思いを馳せながら、よりよい改造の方法を探っていく作業は、頭をフル回転させて悩みながら、かつ、とてもわくわくする時間です。
平屋の住居部分を解体した後の店蔵(裏側)
住宅と連結していた開口部部分
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関連ブログ:【栃木市の築180年の店蔵】リノベーションのための解体作業1 2024/07/01
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