埼玉県坂戸市の木造新築こども園(幼稚園)の設計デザイン

新築木造平屋建て かぴら幼稚園 第2園舎(保育棟&厨房棟)坂戸市

坂戸市の西端に位置する丘陵のニュータウン『西坂戸団地』に中にある幼稚園の増築計画です。通常の幼稚園から、幼稚園型のこども園に移行するため、0~5歳の園児を保育するための『保育棟』と園児全員分の給食を作るための『厨房棟』を新しく計画していきます。

目 次(クリックすると開きます)

敷地の高低差を読み解く

広い幼稚園の敷地は、丘陵を造成したニュータウンの中に位置し、敷地の南北で約2m程度の高低差があります。既存の教室(保育室)は、園庭から約1.5m高い位置にありました。まずはどの高さに合わせて建物をつくっていくのか考えることから計画がスタートしました。

『幼稚園型こども園』に移行するための増築計画

新しく完成する『厨房棟』から各教室への給食の配膳は、圧倒的に旧園舎のほうが数が多いために、『厨房棟』は旧園舎の教室と同じ高さ、園庭から1.5m高いレベルにつくるほうが理にかなっています。しかし、新しい保育棟は、園庭と同じ床レベルのほうが望ましい。その問題を解決するために、新しい建物は、『保育棟』と『厨房棟』の2棟に分ける計画になりました。

新たな出入り口 兼 通用口

計画地は敷地の東側、元々、倉庫や旧保育室があった場所で、園庭からのアクセスもよく、今まで通り園庭を活用することも可能です。厨房棟と保育棟の間には、新たな幼稚園の出入口を設けました。ここから東側の道路に出入り出来ます。

この出入口は、時間帯の異なる保育部門専用のエントランスとして活用するのと同時に、厨房への食材搬入路、廃棄物の搬出場所として計画しました。

内と外の中間領域『多目的テラス』

厨房棟が、園庭から1.5m高い部分に作られています。厨房棟の左隣が旧園舎。同じ床レベルで繋がっているので、給食の配膳が容易です。

軒が深くて屋根のある大空間は、天気を気にせずに多目的に使うことが出来て便利です。夏の暑い日は、プールを出したり、正月は『お餅つき』など、いろいろな遊びや行事を想定した余白のような空間です。

ヒノキの大きな磨き丸太(大黒柱)のある多目的テラス

新築木造 かぴら幼稚園 第2園舎 ディテール(坂戸市)はこちら→

保育棟は園庭と同じレベルで、外廊下からすぐに園庭に飛び出すことが可能です。

保育室は引き分け戸の開閉で大きさをフレキシブルに

木製の大きな引き分け戸を開け放つと保育室通しが繋がって、1つの大空間に。用途によって、小さくも大きくもすることが簡単なフレキブルな保育室です。その部屋からもトイレに直行できます。

料理の様子が見える厨房

外廊下沿いの引き違い開口部から、栄養士の方が昼食をつくっている様子が見える厨房は、園児のみんなが興味津々で覗いていきます。

かぴら幼稚園 第2園舎(坂戸市) 園庭側外観&多目的テラス&外廊下

WORKS:かぴら幼稚園 第2園舎 ディテール

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