【木造&鉄骨造&鉄筋コンクリート造の基礎の違い】埼玉県坂戸市の子ども園 木造園舎
2019/11/28
基礎コンクリート打設前の『防湿シート』の様子
なんだか、農業用のマルチシートを張った畑のように見えるかもしれませんが、坂戸市の幼稚園の第二園舎の新築工事現場です。地面全体に敷いてある透明なフィルムは、『防湿シート』といって、地面から湿気が上がるのを防ぐためのものです。この上に鉄筋を組んでから、コンクリートを打設していきます。
厨房棟の基礎配筋の様子
ただいま、基礎工事中。「鉄筋コンクリート」や「鉄骨」の建物ですと、かなり地面を深く掘って、大きな基礎をつくる必要があります。今回の園舎は、木造平屋の建物なので、地面もあまり掘削せずに済んで、見た目も、かなり小規模な基礎です。
木造平家の園舎 基礎の鉄筋
木造は「鉄筋コンクリートの建物」と比べて、重さ(自重)が、1/5程度なので、とても軽い建物です。ですから、基礎も小さくすることが出来るんです。(地盤の強度も、鉄筋コンクリート造に比べて少なくてすみます。)鉄骨造の建物の場合は、そんなに建物自体が重いわけではないのですが、木造に比べて、本数の少ない大きな柱で、建物を支えていますので、その応力特性によって、ある程度大きな基礎が必要になってきます。
鉄筋加工の様子
基礎が小さくてすむということは、工期も短縮出来ますし、工事費も安くすることができるというメリットがあります。(何十年先に建物を解体することがある場合にも、費用も安く抑えることができますし・・・。)
もしかしたら、みなさんは何となく、「鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物のほうが、木造よりも地震に強いのではないか?」とお思いの方も多いかもしれません。でも、実際は、構造が違ったとしても耐震性能に大きな差はないんです。なぜかといえば、現行の建築基準法では、どの構造の建物であっても、震度6強から震度7程度の地震に耐えられるよう基準が定められていて、そのようにつくっているからです。
建築設計事務所 独楽蔵(こまぐら)では、新築の木造住宅はもちろん、オフィスや古民家、中古住宅のリフォーム、リノベーション、現況調査や耐震補強などのご相談もお受けしています。今、お住まいの住宅で、気になっている部分、ご不明な点や疑問点などあれば、電話やメールなどでお気軽にご相談下さい。
建築設計事務所 独楽蔵(こまぐら) 担当:長崎まで
04-2964-1296 komagura@komagura.jp
独楽蔵 建築設計事務所 ホームページ top
ブログ top
関連記事
世田谷区八幡山の築35年の住宅リノベーション 現場の様子
【栃木市の築180年の店蔵改修計画】リノベーションのための解体作業2
【栃木市の築180年の店蔵改修計画】リノベーションのための解体作業2