埼玉県日高市の古民家リフォーム/リノベーションは建築設計事務所/独楽蔵へ

日高市高麗川の築100年の古民家 日常の生活空間をリノベーション

現代の快適な日常生活がおくれるように古民家をリノベーション

日高市の高麗川に建つ築100年の住宅のリノベーション工事です。住宅の南東側部分にあって、人寄せの客間として使用されている和室の続き間や広縁は、現状の空間と機能を維持しつつ化粧直しをしていきます。その背面(北側)にある空間(和室や廊下など)を現代的な暮らしが営めるLDKや水回り(洗面脱衣室+浴室)、主寝室に改造していくプロジェクトです。

土間から座敷への段差(500mm)を軽減するために新しい上がり框を設置しました。新規の上がり框と以前から使われていた古い下足箱のコントラスト。

工事前の玄関土間の様子

玄関土間の床は、元々、モルタルと古いリノリウム仕上げで、約50mmの段差もありました。段差は取り除いてフラットに、墨入りモルタルで仕上げました。広い面積をモルタルで仕上げると、ひび割れができてしまうので、ひび割れを誘発させるための、飾り目地を入れてあります。目地部分には真鍮のバーを用いて、仕上げてあります。光を反射しないマットなモルタルの中で、真鍮の目地が鈍く光っていい感じに。

北側だけと明るいキッチンスペースに

白いモザイクタイルが張られたキッチンからは、同じ敷地内に建つ納屋の瓦屋根が見える

家の中心に仏壇を移動する

新しくLDKを作った表座敷の北側スペースには、既存の柱を利用した一本脚の大きなダイニングテーブル(1800mm×850mm)と食器棚とカウンターが一体となった作りつけ家具を製作しました。食器棚の裏側(南側)には、お仏壇を移動して収納できるスペースもつくりました。新しい家の中心部分です。

工事前の和室、納戸

段差を軽減するための上がり框。色合わせをせずに、あえて素木仕上げ(クリア)のまま。玄関土間の天井は、クリーニングのみで、今までの表情を残して、照明だけLEDに変更しました。

玄関土間にあった昔ながらの階段は、そのままの意匠を残して、リビングの脇に登りやすい階段を作り替えました