埼玉県日高市の古民家再生デザイン

日高市の築80年の古民家を残しながら使い続けるための既存建築の調査

日高市の大きな幹線道路沿い、古い集落の中に建っている築80年の古民家です。現在も住宅として使われ続けていますが、家族の歴史や思い出のあるこの建物を、これからも大事に残していくために、現状の建物の状態の調査と現況図面を作成するための実測を行いました。

「古民家」とは何か?

「古民家」とは何か?一般的に古民家とは建築後50年経過した建物とされています。さらに一般社団法人全国古民家再生協会では、「古民家」の定義として、昭和25年の建築基準法の制定時に既に建てられていた「伝統的建造物の住宅」すなわち伝統構法としています。今回のこの家は、築年数も、工法的にも、まさに「古民家」であるといえます。

古民家の状態を調査

まずは、建物の足元からチェック。昔の建物は、コンクリートの基礎ではなく、柱の下に敷かれた礎石(そせき)の上に、柱が乗っているだけの「石場建て(いしばだて)」という構造です。床下は空気が流れて乾燥するように広い空間になっています。建物の廻りの地盤や石垣や床下の乾燥状態、部材の状態などを確認していきます。

改修のために古民家の現況図を作成

今後の改修計画を進める上で必要となる、現状の図面を作成します。柱や梁などの部材の大きさや位置、高さ、間取りなどを、材料の状態を確認しながら実測していきます。古民家は地域や時代によって、造りや間取りが似ていたり、若干違ったりする場合が多いので、構造や当時の暮らしを想像しながら実測していきます。奥の部屋や間取り、構造などに検討をつけながら、実測していく作業は、私にとって、とても楽しい行為です。

残すためには古民家を日常的に使い続けることが大事

「古民家」を残していくためには、建物が日常的に使われるようにすることが大事です。そして、使われるためには、現代の暮らしに合わせて居住性をよくすることが必要です。居住性をよくするポイントは「古民家」の弱点、寒い、暑い、暗い、段差などを解消すること。断熱性、採光、通風、導線などの改善が重要です。

敷地内には蔵や納屋、車庫などが点在していて、昔の日本の屋敷の風景が未だに残っています。

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