【入間市西洋館の巨木に寄り添う家】設計事務所とつくる木造新築住宅
西武池袋線 入間市駅の北口を出て徒歩5分。国道16号に面した茶色いタイル張りが特徴の総2階の建物は、『旧石川組製糸西洋館』。石川組製糸の創始者石川幾太郎(いしかわいくたろう)により、大正10年(1921年)に迎賓館として上棟された洋風木造建築である。建物の廻りは当時の雰囲気を色濃く残す巨木に囲まれている。その西洋館に敷地北側を隣接する形で、この住宅は建つ。
【『見沼田んぼ』の借景】 木造新築住宅 2階リビングの暮らし
【『見沼田んぼ』の借景】 木造新築住宅 2階リビングの暮らし
平面計画は、やはりこの景観を最大限に生かすことに。周囲に隣家が迫っていることもあり、プライバシーを確保するため、また通風・採光を図るために、LDKは2階に上げ、個室群はすべて1階にしました。建具を開け放つと、2階は、ほぼワンルーム。限られた敷地条件の中でも広々と生活するための工夫です。東側の「見沼田んぼ」、「桜並木」に面したデッキバルコニーは、リビングと連続性のある空間に仕上げてあります。
【リビングの岬の突端は、プライベートガーデン】埼玉の設計事務所の家づくり
【リビングの岬の突端は、プライベートガーデン】埼玉の設計事務所の家づくり
リビングの一部は、45°に振った角度で庭に向かって突き出しています。まるで岬のよう・・・。南東の方角は築山に向かう法面に、山野草や石積みで、和テイストの風情。南西は家のアプローチと一体化したブドウ棚が広がります。庭仕事が好きな奥様のための庭と一体化したリビングです。