埼玉県狭山市の新築木造住宅/ガーデンデザインは建築設計事務所/独楽蔵へ

既存住宅の未整備の庭を有機的空間にリノベーション(リフォーム)

埼玉県狭山市の閑静な住宅街の中の一軒家。家が完成してから10年が経過していましたが、外部のスペースは、「コ」の字の住宅の中庭部分にデッキスペースを作っただけで、ずっと庭は未整備のままでした。今回は庭のリノベーション(リフォーム)のプロジェクト。すでに建っている住宅とその外部空間を有機的に繋げて、使い勝手や、プライバシーなどを向上させるように整備していきました。

目 次(クリックすると開きます)

既存のデッキテラスから眺めた庭全体の配置計画。山取りのコハウチワカエデ、アオダモ、アオハダ、ヤマボウシを、配置を考えながら樹種を決めていきます。

隣地からの視線を遮る塀&パーゴラ

敷地の境界部分は、元々、ネットフェンスで仕切られていましたが、前方の住宅からの視線が気になって、なかなか庭でくつろぐことができていませんでした。まずは、隣地からの視線を遮るように、約1.8mの塀を設けました。塀がこれ以上高くなると庭の閉塞感が強くなりますので、塀の上部には、パーゴラを製作して、ツル系の植物で視線をより遮る工夫をしています。塀の前面に植える中木の落葉樹と補完し合う、植物を利用した目隠しです。パーゴラは耐久性を考慮して、アルミのフレームで製作してあります。

庭をきれいに保つためのバックヤード

落葉樹や草花の庭をきれいに見せるために、リビングの窓やデッキスペースから見えない部分に屋根付きのバックヤードをつくりました。バックヤードへは、塀の物陰に開けた開口部から通り抜けます。庭仕事やアウトドア用品をしまうための物置や家族の自転車置き場などに活用して、有機的な庭スペースをきれいな状態に保っています。

蛇籠の脚にステンレスシンクの水場も物陰に配置。ホースを繋ぎっぱなしにできるように水道の蛇口がシンクの下で分岐しています。

電動オーニングでデッキテラスの居住性をUP

既存のデッキテラスの上部には、間口いっぱいに電動オーニングを取り付けました。出幅は2.5m、デッキスペースの大部分を大きな屋根で覆うことができます。リビングと一体利用で、アウトドアリビングができました。