所沢市の旧家で「ハチホンバサミ」を譲り受ける
2023/12/22
「ハチホンバサミ」とは、落ち葉を集める大きな竹かごのこと
「ハチホンバサミ要りませんか?」市内在住の女性から、突然、事務所に電話がありました。「ハチホンバサミって、落ち葉を集める大きな竹かごのことですか?」と尋ねる私に、「そうです、そうです。ネットでハチホンバサミの事を書かれている独楽蔵さんの記事を見つけたので、勇気を出して電話してみました。」と女性。
【所沢市の旧家に、軽トラでハチホンバサミをもらいに行った様子】
私が10年以上前に書いた、「ハチホンバサミを使いながらアトリエでの落ち葉掃除をしている」ブログの記事を見つけて、わざわざ電話をしてくれたそうで、とてもうれしい気持ちになりました。ブログ書いていて良かったです。なんでも、所沢にある実家の納屋を解体するそうで、片付けをしている最中で、処分に困っているとのことです。もし、断ると廃棄処分になってしまうそうで、折角なのでお言葉に甘えて頂くことにしました。
過去のブログ:【入間市の設計事務所 独楽蔵の風景】 落ち葉カゴ「八本ばさみ」はこちら
【「民族からの発想」著書:大舘勝治から引用】
ハチホンバサミは「武蔵野の落ち葉堆肥農法」で使用する道具
ハチホンバサミとは、雑木林で掃き集めたクズ(落葉)を詰めて運ぶ籠のことで、横回しの竹が8本あることでハチホンバサミと呼ばれているそうです。(横回しの竹が6本の少し小ぶりのサイズのロッポンバサミもあります)クズをぎっしり詰めると大変重く、背負う際を考えて立ち木のそばに置き、立ち木にすがって立ち上がった。 道まで背負い出すと、そこからは手車に積んで家の落ち葉堆肥場まで運んだそうです。「武蔵野の落ち葉堆肥農法」は、平地林の落ち葉を堆肥として利用するという、この地方で江戸時代から300年以上続く伝統農法でした。
【「民族からの発想」著書:大舘勝治から引用】
以前はアトリエにもハチホンバサミがあって、庭の落ち葉集めや落ち葉堆肥つくりの際に使っていましたが、竹が切れてしまって穴だらけの状態になってしまったので、数年前に処分していました。所沢の旧家で、実際に見た籠は、とてもいい状態でした。無くなったお父様がわざわざ遠方の職人さんにつくってもらったそうで、傷んだ部分もなくキレイな状態で保管してありました。
【アトリエに到着した3つのハチホンバサミ】
想像以上に大きくて、軽トラにギリギリ3つ積むことができました。来年の落ち葉掃きで活躍しそうです。
【アトリエの落ち葉堆肥置き場】
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