【陰翳に宿る灯りと暮らし】10月の月一マルシェ「have a LIFE day」のお知らせ
2025/9/24

ワインボトルを使った手作りのペンダントライト
「日本座敷の美は、全く陰翳の濃淡によって生まれている」
「蝋燭の光に照らされると、日本の女性の肌はかえって白く見え、陰影がその美しさを際立たせる」
――「光と影」といえば、谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼讃』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ph-5のあるダイニングテーブル
谷崎はその中で、ヨーロッパの強い照明文化と対比しながら、日本人が大切にしてきた「薄明かりの美」を語っています。障子越しににじむ淡い光、漆器の中に沈む闇、蝋燭の炎がつくり出す微細な揺らめき――そうした陰影の中にこそ、深みや余韻、そして想像力を呼び覚ます豊かさが宿る、と。

しかし現代の住宅では、部屋全体を均一に明るく照らす照明が主流となり、ペンダントライトも天井近くに吊るされがちです。その結果、明暗のコントラストや光の温度、ほのかな揺らぎを愉しむ機会は少なくなっているのかもしれません。

ペンダントライトはデンマークFritz Hansen(フリッツ・ハンセン)社の「SUSPENCE」
本来、人は光と影の移ろいに安らぎを覚え、心の奥に静けさや安心感を見いだすもの。灯りは「ただの明かり」ではなく、暮らしや空間をかたちづくる大切な要素なのです。

月一マルシェ「have a LIFE day」。10月のテーマは 「光と影」。
わたしはいつものように、建築や暮らしの無料相談を担当します。今回は @ombre__n (オンブレ) さんをゲストにお迎えし、灯りと空間について、みんなで語り合えるひとときをご一緒できればと思います。

スズキ(飯能市の洋菓子屋さん)夜景
10月「have a LIFE day」
‘光と影’
10/4(土)、5(日)の2日間
11:00-17:00
@refactory_antiques
ゲスト
灯り/ @ombre__n
お酒とカフェ/ @half_r_light
暮らし相談/ @nagasaki_komagura
季節の草花/ @lamontagneflower
食卓とうつわ/ @alekole__ 10/5のみ
革仕事/ @ito_leather_studio
本と読書会/ @eat___read 10/5のみ
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