収納物は、いつも目に入って確認出来ることが重要です
吊り戸棚や天袋など、家の中で上のほうにある収納場所には、普段あまり使わないようなモノで溢れている場合が多いですね。中に何を仕舞ったのか?忘れてしまってもうわからないという人もいるかもしれません。
お中元やお歳暮で頂いたタオル、結婚式の引き出物に、あるいは、家電やおもちゃの空き箱などなど・・・。扉を開けてみるのも久しぶりだし、中身を確認するのは、10年ぶりだとか、引越し以来なんてこともあるかもしれません。いわゆる「タンスの肥やし」といわれる代物。
これは、普段は目に触れることがなく、モノの存在自体を忘れているのが大きな原因の一つですので、それを防ぐのに有効な方法は、普段から中身が見えるようにしておくことに尽きます。
ですから、わざわざ扉を上下で分けて天袋を作らずに、床から天井まで一枚にして扉を開くと中身が全部見えるような構造にしておくなんていうのも、いいアイデアです。扉が少なくなるので、建築費も若干下がるというのも、利点の一つ。
写真の玄関収納は、上部に横目地が入っていますが、やはり扉自体は天井まで一枚で開くようになっています。

コンパクトな玄関の造り付け収納
ケヤキの無垢材の円形の上がり框に墨入りモルタルの床。リビングの床材は、杉の無垢板。

玄関の造り付け下足入れ
上部に横目地があって、違う扉のように見えますが、下から上まで、一枚の扉です。収納の下端は、あえて隙間をつくってあって、草履や長靴などを置くスペースにしています。

玄関扉は、ガラスの一本引き戸