室内+庭空間 広い敷地(100坪)を一体化で楽しむ暮らし
「家+外空間(アウトドア)」の配置計画と住宅デザインが、一番大事
JR埼京(川越)線の南古谷駅から、徒歩15分。まだ、田畑の多く残る川越市の郊外、広い平地の中の一軒家です。市街化調整地域の特性から、まわりには約100坪の広い敷地を持つ住宅が多く建ち並んでいますが、多くは市街地にある住宅と同じような造りの住宅で、広々とした敷地や立地を生かし切れていないように感じます。
折角、環境を重視して広い敷地を購入したのですから、家と同様に庭を含めた外部空間もよく考えて『家づくり』をしないと、とってももったいないと思います。今回、計画したこの家は、若いご夫婦に小学生の姉妹が2人の、4人家族。アクティブで、スポーツやアウトドアライフが大好きなご家族も、『家以外の外空間も含めて暮らしを楽しみたい』というお考えで、そういった基本のコンセプトで家づくりが始まりました。
敷地の対角線方向に庭に向かって大きな開口部を配置。リビングとデッキテラス、庭を一体化して敷地全体をアクティブに楽しむプランです。ご夫婦とお子さん(2名)4人の若いご家族のための住宅です。

リビングは、天井の高い三角形の平面プラン
1階の下屋部分は天井を屋根なりの勾配天井で・・・。

リビングから、オープン階段とキッチンスペースを見る
ヒノキの磨き丸太の大黒柱が印象的なダイニング&スタディスペース。階段下は、物影に子どもたちの勉強道具やランドセルを自分たちで片付けることができます。ここのキッチン&ダイニングスペースで、家事の全般を行いながら、子どもたちの様子をみることができます。働くお母さんの手助けにもなるスペースです。

直径1300mmの円形テーブルと付属のカウンター(長さ:2500mm)
円形のダイニングテーブルには、奥行き450mmのカウンターが付属しています。食事の場所と少し離れた場所で、宿題や勉強ができるスペースです。

リビング南側の大きな開口部
大きな開口部は電動シャッターが収まる最大のサイズで発注

カウンタースペースと階段下は、子どもたちのスタディ&収納スペース
折り返しをつけた物影は、小学生の間は、ランドセルや学校の道具をかたづけておく場所に・・・。

オープン階段でリビングと一体化

階段の手すりは、スチールのフラットバー&タモ材の笠木で、すっきりと・・・。




杉板の目透かし張りは、ロードバイクの展示スペース

住宅南西側外観
リビングスペースを中心に、その両側に135°の開いた角度で、主寝室(右側)と玄関土間(左側)を配置。基本的には、平屋で生活できるよなプランになっています。2階部分は姉妹の子ども部屋のみ。
鳥が羽を開くような平面計画にすることで、この地域特有の強風を防ぐデッキスペースまわりのアウトドア空間を確保しています。
住宅の手前は、玄関ポーチも含めた広いデッキテラスと土の植樹スペース。ご主人は「将来的に森のような環境にしたい」をおっしゃっています。

南側外観
玄関ドアは木製ガラス引き戸を製作
ロードバイクがご趣味のご主人のために玄関ドアは、巾が広めのガラス引き戸。簡単にロードバイクを出し入れすることができます。細い格子で、木下さん(住み手)の「木」を玄関にドアにデザイン。

【新しい杉板(西川材)が、初々しくて眩しい!】 記事はコチラ→

デッキテラスと土間玄関、リビングの関係性
床は墨入りモルタルで仕上げたアクティブな土間玄関。季節のいい時期はリビングと一体でワンルーム。

自転車の壁掛け収納スペースと造り付け下足入れ

【ラフでアクティブな玄関土間】
単独の空間として完結する通常の玄関と違って、リビングや外のデッキテラスと一体化するような土間玄関は、やっぱり少し大きめの引き戸で繋がると、空間に広がりがでます。続きはコチラ→

和室からリビングをみる

引き戸を閉めると和室が個室に・・・
普段は、リビングと一体で使用することの多い和室ですが、来客の際の客間で使用するときや冬の寒い時期などは、引き戸を閉めて個室として利用することも可能です。

玄関土間方向から階段、ダイニング方向を見る

リビングから玄関土間、薪ストーブ設置スペースを見る
【天井に雲梯(うんてい)】室内でトレーニングが出来るように・・・
ご主人のご要望の一つに、「リビングにトレーニング用の雲梯をつけたい」というご希望がありました。写真の赤い丸棒が雲梯です。天井に単純に雲梯をつけるだけでは、リビングが唐突な印象になってしますので、その部分だけ天井を掘り下げて、埋め込むような形で設置しました。

2Fホール

屋根の中の2Fバルコニー
1階の大きな三角屋根の中に彫り込むように設置

2階:子供室+子供室
小学生の姉妹が大きくなるまでは、引き戸は開けたままで、2つの部屋を一体使用

2階:子供室+子供室
