埼玉県さいたま市 詩人&建築家が考えた木造平家の週末住宅

立原道造の週末住宅「ヒアシンスハウス」に行ってきました

さいたま市の別所沼公園に「ヒヤシンス・ハウス(風信子荘)」を見に行ってきました。数年前に見にいったときは、外観だけしか見ることができませんでしたが、祝日は室内も見学できるようなので今回はリベンジです。

公園の名前ともなっている別所沼は、洪積台地である大宮台地の谷中に位置し、台地からの湧水などが低地にたまってできたと考えられています。 沼は釣りも可能で、噴水や弁財天がある弁天島があります。整備当初は、松と桜が主に植栽されていたが、湿地のため成長せず、枯死していく状態であった。その後、湿地に強いメタセコイアやラクウショウの植栽によって、現在のような特徴的な風景の公園となったそうです。

建築の短辺は2400mmでベットと本棚がちょうど収まるサイズ。長辺にある窪みがエントランスで、その窪みによって、窓の小さなベットスペースと開放的なリビングスペースを緩やかにゾーン分けをしています。

草稿「鉛筆・ネクタイ・窓」から [1938年秋頃執筆]

僕は室内にゐて、栗の木でつくつた凭れの高い椅子に座つてうつらうつらと睡つてゐる。タぐれが来るまで、夜が来るまで、一日、なにもしないで。
僕は、窓が欲しい。たつたひとつ。

窓上の本棚に並んでいる本は、実際の彼の蔵書ではなく、彼の本棚をイメージして選書されているそうです。

草稿「鉛筆・ネクタイ・窓」から [1938年秋頃執筆]

僕は、窓がひとつ欲しい。あまり大きくてはいけない。そして外に鎧戸、内にレースのカーテンを持つてゐなくてはいけない、ガラスは美しい磨きで外の景色がすこしでも歪んではいけない。窓台は大きい方がいいだらう。窓台の上には花などを飾る、花は何でもいい、リンダウやナデシコやアザミなど紫の花ならばなほいい。・・・・

明るいリビングスペースのL型に開放できる引き込みガラス戸と窪んだポーチ側面の玄関ドア

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