INとOUTをゆるやかに繋ぐすまい
埼玉県入間市の自然素材の木造新築住宅
敷地は、入間市の古くからある住宅街。台地の北側端部に位置して、南に向かって緩やかに勾配がついています。
元々、建っていた住宅を解体して、ご夫婦のための自在な新築住宅を計画。ご主人の退職後の第2の人生を想定しながら、「家づくり」の打ち合わせを重ねていました。
5年前には図面も完成していたのですが、数年間海外赴任されることになりになり、プロジェクトは一旦休止。
数年の休止期間を経て、ご夫婦が日本に帰国された昨年末から、あらためて工事が開始されました。

【キッチンからの眺め】
それぞれにしっかりと自立しながらも、共に過ごす時間も愉しむおふたり。柔軟性のある考え方が、とても印象的でした。
好きなことを論理的に調べたり、比較検討したりすることもお好きで、クルマにバイク、オーディオやインテリアに至るまで、その知識は実に豊富です。
新しい住まいのプランを計画していく際も、暖炉や素材選びなど、ひとつひとつを深くリサーチするなど、家づくりというものの醍醐味を満喫してくださいました。
おふたりのセンスの良さ、遊び心、自由度の高さが、自然と計画プランにも反映され、開放感のあるデッキや包容力のあるオーニングシェード、内と外とのボーダーレスな空間のご提案など、さまざまなアイディアが生まれました。

【ご主人のお手製のペンダントライト】

【リビングと階段の関係性】
コロナ禍で、家族の暮らし方が再検討されている昨今ですが、コロナ以前に考えたお二人の新しい暮らしのカタチは、ブレることはありませんでした。
逆に世の中の方が、お二人の理想の暮らしに近づいてきたような気もします。そうそう、お二人だけではありませんでした。3匹のネコたちも一緒です
暮らしの本質を愉しむ大人の空間
〜どんなに世界が変わっても、変わらないもの〜
大きな吹き抜けのあるリビングは、2階のホールや階段と一体に。
玄関ポーチの役割を果たすデッキテラスは、間口3間(5460mm)、出幅2500mmの大きなオーニング(電動テント)付き。天気にあわせて、リビングに差し込む直射日光を防ぎます。
開放感溢れるデッキテラスの一部分に、リビングにくい込む入り江状のインナーテラスを作りました。外部と内部の中間領域を作ることで、利便性が生まれるだけでなく、ちょっとした遊びの空間になります。
内部空間(インドア)と外部空間(アウトドア)の境目を感じることの少ない、自由自在な大人の暮らしが見えてきます。

【キッチンカウンターで過ごすご夫婦】
大きな吹き抜けのあるリビング
〜開放階段と天井の高さが、心地良い〜
この住宅は2階建てですが、リビングの部分は平屋なので、片流れの屋根の形状に合わせてリビングの天井を高くすることができました。
高く伸びた吹き抜けは、2階のホールまで届きます。上部の引き分け戸を開け放つと、2階のホール部分とリビングが一体の空間になる構造です。
ご夫婦2人なので、階段も半分OPENにして、リビングに取り込みます。外と内、1階と2階、部屋と部屋といった、あらゆる境界性を解き放つことで、より自由な空間を創り出すことができます。
リビングに張り出した部分の階段は、存在感を少なくして、シンプルな鉄骨を使いました。

【吹き抜けのあるリビング】
リビングの中央を突き抜ける登り梁には、大きな天井扇を取り付けました。長さ1200mmの長い木製の2枚羽をもつ天井扇は、お客さんから支給されたモノ。
天井扇は、3枚羽のモノが多いので2枚羽の製品は初めて見ましたが、外国から取り寄せたモノだそうです。

【2階ホールとリビングの一体化】
吹き抜けにある親子引き戸を開け放つ
2種類のデッキテラス
〜外テラス(露天)とインナーテラス(屋根付き)〜
リビングの南側は、建物の幅いっぱいに陽当たりのよいデッキテラスが広がります。プライベートな空間ながら、ひろがる空とどこまでも繋がるような爽快感を楽しむことができる、まるで毎日がグランピング気分です。
奥行きは2500mm、デッキテラスの先端には植樹帯のグリーンベルトを設けています。正面のデッキテラスには、可動式の電動オーニングシェードを設けました。日差しの角度や強さによって、屋根の長さを調整できます。









































