【日常の暮らしがキャンプのような新築住宅】(入間市)設計事務所の家づくり

暮らしがキャンプ! 入間市の新築住宅

敷地は、入間市の古くからある住宅街。ちょうど台地の北側端部に位置して、南に向かって緩やかに勾配がついています。元々、建っていた住宅を解体して、ご夫婦のための伸び伸びとした住宅を計画しました。ご主人の退職後の第2の人生の住まいと暮らしを想定しながら、数年前から「家づくり」の打ち合わせを重ねていました。すでに5年前には新しい家の図面も完成していましたが、お仕事の関係で、数年間海外赴任されるということになり、プロジェクトは一旦休止。数年の休止期間を経て、ご夫婦が日本に帰国された昨年末から、あたらめて工事が開始されました。

① コロナ前もコロナ後も変わらない暮らしの本質

大きな吹き抜けのあるリビングは、2階のホールや階段と一体空間。玄関ポーチの役割を果たすデッキテラスは、間口3間(5460mm)、出幅2500mmの大きなオーニング(電動テント)付き。天気に応じて、リビングに入る直射日光を防ぎます。南側一面に張り出したデッキテラスの一部分は、リビングにくい込む入り江状のインナーテラスとして、利便性の高い外部と内部の中間領域を作っています。内部空間(インドア)と外部空間(アウトドア)の境目を感じることの少ないまさにキャンプのような暮らしのように感じます。

② 解放階段と天井の高い吹き抜けのあるリビング

この住宅は2階建てですが、リビングの部分は平屋なので、片流れの屋根の形状に合わせてリビングの天井を高くすることが出来ました。高く伸びた吹き抜けは、2階のホールまで届きます。上部の引き分け戸を開け放つと、2階のホール部分とリビングが一体の空間になる構造です。住み手がご夫婦2人なので、階段も半分OPENにして、リビングに取り込みました。リビングに張り出した部分の階段は、存在感を少なくして鉄骨でシンプルに制作。

③ 2種類のデッキテラス:外テラス(露天)&インナーテラス(屋根付き)

リビングの南側は、建物の幅いっぱいにデッキテラスが広がります。その奥行きは2500mm、デッキテラスの先端には植樹帯のグリーンベルトを設けています。正面のデッキテラスは、陽当たりのいいオープンな空間。日差しの角度や強さによって、電動のオーニングで可動式の屋根を伸ばすことが可能です。

オープンなデッキテラスとは対照的に、リビングに入り江のように深く食い込んだ形態のインナーデッキテラスは、玄関のポーチを併用しています。インナーデッキは建築本体の屋根や3方向を外壁に囲まれたプライバシーのある落ち着いた空間になっています。

④ 薪ストーブはリビングの火を囲める位置に配置する

薪ストーブはリビングの南東の角に、45°斜めを向く方向で設置してあります。「火」がある場所は人が集まります。薪ストーブの周りはいい「溜まり場」になりますので、薪ストーブをせっかく設置するのであれば、たくさんの人が火を見ながら集まれるような配慮をするべきです。ストーブがリビングの中心を向いていれば、火の様子がいつも手にとるようにわかりますし、何より暖かいです。

⑤ スッキリとモノのないキッチンのためのパントリー

「キッチンはシンプルにして、モノを置かないようにしたい」というのが、奥さまのご希望でした。そのご希望を叶えるために、本来、食器棚や家電のためのカウンターが配置されるべき、背面はシンプルに壁にしました。壁材はタモ材の縦羽目板を一面張ってあります。本来、そこにあるべき、食器棚やカウンターはキッチンの北側にパントリーを作って収納することになりました。こみ箱だけは、キッチンにないと不便なので、背面の壁を一部、ゴミ箱のための収納スペースにしています。(もちろん、タモ材の両開き扉付き)

パントリーにつながる引き戸は、天井まで伸びる一枚ドア、タモ材を使用しています。システムキッチンの後ろ側にある両開き戸も壁材と同じタモの縦羽目板を使って制作しました。キッチンをスッキリさせるために、中はゴミ箱入れになっています。

⑥ 3匹のネコたちも家族です

海外の赴任先から戻ってきたネコたちも家族です。ネコのためにつくったわけでもないのですが、リビングの天井の一部がキャットウォーク状態に・・・。キャットタワーからの収まりがちょうどいいようです。3匹いるそうですが、先日、お邪魔した時はそのうちの1匹だけが顔を出してくれました。階段の途中で寛いでいるような気がします。

階段でくつろぐニャンコさん。杉の無垢材の階段が気持ちよさそうです

⑦ 外観は、3方向(東・西・北)は閉じて、南側をOPENなプライベートスペースに

建物の計画地は、北側に細い道路が面していて、東西の間口が限られた長方形型の敷地です。敷地の南側に車庫がありましたので、道路から車がはいるための通路も必要になってきます。

近隣が隣接した住宅地の中で、建物の間口は敷地の幅いっぱいに計画する必要がありましたので、間取りやプライバシーなどを考慮した結果、外壁の3方向(東・西・北)は、あえて開口部の少ない壁を意識したデザインにしました。屋根の軒も極力、抑え気味に計画しましたので、外壁は耐久性のあるガルバニウム鋼板をメインに使用してあります。建物の南側は、開放的に、東西と北側立面&アプローチは防備で閉じられた外観。

デッキテラスから住宅へのアプローチ。電動オーニング(奥行き2500mm)とデッキテラス。

⑧ 2階はワンルームのホールで趣味の空間に・・・

階段を登ると、2階はワンルームのホールが広がります。趣味のスペースとして想定していますが、家族や来客の方がお泊まりになる場合を考えて、トイレ、洗面スペース、シャワーブースも設置してあります。

階段を挟んで、南側には1階の大屋根部分にポッカリと穴を開けたように、大きめのバルコニーがついています。手すり状に屋根がせりあがって、廻りからバルコニーの存在がわかりません。空を切り抜いたような形状のバルコニーは、プライバシーのある特別な空間です。

「源氏襖」とは、襖の一部に明かり取り用の障子をはめ込んだもの。墨色の越前和紙の間に障子がはめ込まれています。

⑨ 見た目(視覚)も、踏んでも(触覚)気持ちがいい杉の無垢板

通常はラワン材やタモの集成材などの堅木を使用する階段の段板ですが、今回は床材に合わせて、杉の無垢板を使用しました。やはり、材料の存在感があります。裸足で踏むと気持ちがいいですし、板の厚みを感じます。一本の杉の丸太を、30mmの厚みで板状にスライスして、約800mmの長さに切った材料です。階段の脇から板の断面を見ると、年輪が繋がっているのがよくわかります。

階段を横から見ると年輪の様子がよくわかります。階段の手すりはタモ材&スチールのフラットバー。タモ材も集成材は使わずに無垢材を使用しました。

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