コンクリートと亜鉛鉄板でできた外タラップを登って、2階バルコニー&離れに。2階のバルコニーに登るためのタラップの下は、薪棚として利用しています。
リビング東南の大開口部は全開放
リビング東南の木製大開口部は、大工さんと建具屋さんで製作しました。ラワン材で出来た鴨居には、4本の溝が掘ってあります、2本は木製ガラス戸、残りの2本は、網戸のためのモノで、木製建具全てを引き込むことができます。すべてを解放すると34oomm大開口で、リビングとデッキテラスを一体で使用することが可能です。
リビングから東南の高麗川側の大開口部をみる。リビングの大開口を全解放。
左の外部タラップから、2階のバルコニーに上がることができます。2本引きのガラス引き戸は1本の長さが約1700mm、開口の高さが2000mmありますので、ガラスもかなり大きくなります。断熱性を考えて、ペアガラスを使用していますので、ガラス自体の重さもかなりあります。重量や使い勝手を考えると、可動式のガラス引き戸としては、これがMAXの大きさであるような気がします。
リビングに薪ストーブゾーンをつくる
リビングの南東の大開口部の右脇のアルコーブ(窪み)に、薪ストーブのスペースがあります。床材は玄昌石300角(ネムリ目地)、ストーブの周りはファイアーガードのようにモザイクタイルで、不燃材の壁を作っています。全体を黒を基調とした色合いでまとめてありますが、これは薪ストーブは使用時に、火の粉が飛ぶこともありますし、灰や薪くずで床が汚れるからです。
すぐ脇には、掃き出しの開口部がありますので、木屑や灰は箒で簡単に掃き出すことも簡単ですし、薪の搬入にも便利です。床にそのまま薪を置くことも出来ますし・・・。ストーブの周囲を囲う屏風状のモザイクタイルの壁には薪ストーブの道具を掛けておくためのフックを取り付けてあります。火の道具の見せる収納です。
リビングの南に面した壁は、川や庭をみるための大きな開口部があります。主役は窓から見る風景ですので、室内の壁は脇役に徹するように白い漆喰壁を使っています。
キッチンのカウンターに面する北側の壁は生活の密度が高いゾーン。触ったり、汚れたり、モノを飾ったりするスペースでもあるので、使い勝手の良い木質系の壁(レッドシダー材)を選定しています。
リビングは漆喰と無垢材の自然素材
2階を支える2本の独立円柱は、直径180mmの磨き丸太(ヒノキ)。子供たちが登り棒のように登ったり、柱を背もたれにしてテレビを見たりしています。小さな子供たちは、床使いで遊んだり、必要以上にモノに触ったりと触覚に敏感です。ですから、子育て世帯の住宅では、使う建築材料はなるべく本物の自然素材がいいのではないかと思います。