【外壁:杉板(南京下見板)経年変化10年 ③】木造住宅のメンテナンス
2019/4/14
埼玉県日高市の高麗川沿いに建つ築10年経過した木造住宅です。南面で、屋根の軒が無い部分。塗るのが一番めんどくさい場所(足場が必要な部分)だったということもあり、10年間メンテナンスをしていない箇所になります。
方位や条件によって異なる木製の外壁の劣化
①南からの直射日光や紫外線を一番受けやすい。②太陽の当たり方で一番、温度差が激しい。③軒がないので直接、雨に濡れる。④川に近いので湿気が強い。などの厳しい条件から、塗装面は、他の部分に比べてかなり劣化しています。
やはり、木目の夏目の部分(白くて柔らかい部分)が、塗装と一体になって剥げ落ちて、浮造り(うづくり)仕上げのようになっています。(浮造り(うづくり)仕上げとは、木材の表面をブラシなどの道具で擦って、柔らかい部分をそぎ落として、表面に凹凸を加えた表面加工法です。)
木材保護塗料の種類
木材保護塗料のキシラデコールは、水性と油性があります。新築時には油性を使っていますので、今回も油性で施工しました。耐久性は変わらないそうで、最近は水性のほうが人気があるそうです。通常は最初に塗った色と同じかさらに濃い色を塗布しますが、ちょっと実験(気分転換もあります)で、新築時に塗った色よりも、一段階明るく、ちょっと赤みがかった「カスタニ」という色で塗ってみました。やはり、色むらが少しありますが、だんだん落ち着いてくると思います。
関連記事:【西側外壁:杉板(南京下見張り) 10年目の経年変化①】木造住宅のメンテナンス
関連記事:【南面屋根有り:外壁の杉板(南京下見張り) 10年目の経年変化 ②】木造住宅のメンテナンス
関連記事:屋根(軒)の有無で、こんなに違う杉板の経年変化(10年間)
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