築50年の日本家屋を平屋に減築
2024/9/3
完成から約50年経過した2階建ての和風住宅のリノベーションの打ち合わせを行いました。現在、建物の南側には、繊細な部材を組み合わせた数寄屋風の座敷(客間)スペースがあります。日々の手入れも行き届いていて、今でも、しっとりとした気持ちのいい空間です。
天井を残すか、断熱性の向上を取るか悩ましいトコロ
この和空間(二間続きの和室)を数寄屋の雰囲気を残しながら、LDKに改造していきます。建物全体では、既存の2階部分を解体して、屋根を造り替え、平屋に減築する計画です。断熱性や耐震性など、現代の暮らしに沿った性能を確保しつつ、お客さんがどういう嗜好性で、どんな雰囲気を求めているのか、あれこれと相談している打ち合わせは、とてもたのしい時間です。
広縁の雰囲気も素敵です
現在、実施図面は完成して、施工業者さんに工事見積もりを依頼している段階です。先日は施工会社さんと現場で待ち合わせをして、既存の建物を確認しながら現場調査を行いました。
数寄屋風の床の間
集まったのは、現場監督さん、大工さん、板金屋さん(屋根など)、電気屋さん、設備屋さん、左官屋さん、木製建具屋さん、解体屋さん、塗装屋さん。大人数になりました。実際の建物と図面を照らし合わせながら、それぞれの不明点、疑問点を確認していきます。
和室の欄間はこのまま活かしていきたい
わたし自身も、気づいていなかったポイントや、曖昧だった作業箇所などがクリアになって、施工性や工事金額を考えつつ、よりよい方法を模索して行きます。
広縁の床も経年変化でいい味を出しているが、断熱性の観点から新しくする予定です
敷地の北側にある雑木林テイストの庭
また、この家には北側に、雑木林のテイストのりっぱな庭が拡がっているので、この庭の風景を、暮らしの中にもっと取り込むことも、今回の大きなテーマの1つです。庭を眺めているだけでたのしい。
この庭が室内からキレイに見えるように改造していきたい
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