和室の壁に聚楽壁を塗る【新築木造平屋の家づくり】(入間市)
2021/8/9
小さな和室(仏間)の壁を聚楽で仕上げる
入間市の新築住宅(平屋)の現場です。この住宅には北側の玄関から入った脇には小さな和室があります。主な用途は仏間ですが、玄関から、リビングを経由せずに直接入ることができるので接客でも使用ができるように考えました。和室の壁は「聚楽仕上げ」。本来は京都で産出される「聚楽土」を使った土壁の一種です。土と藁(わら)や麻、細かい紙やスサ、砂、水をこねて作り、自然以外の材料は使いません。
聚楽土はとても貴重で、扱いにくい材料のため、現在は、左官メーカーが開発した樹脂ベースの京壁風の左官材が全国的に使用されて、一般化しています。この家で使用している材料もその中の一つです。左官屋さんが壁を塗っている様子をみると、とても簡単そうに作業をしているように見えてしまいますが、実際には、なかなかできません。
この住宅の完成した様子はこちら↓
WORKS:【和洋折衷modern & traditional】悠々自適な暮らしを愉しむ木造平屋
独楽蔵 建築設計事務所 ホームページ TOP
コラム TOP
関連記事
【飯能銀座商店街の洋菓子店「夢彩菓 すずき」さんの店舗のリノベーション工事の現場】フロント木枠工事
2023年3月17日
設計監理(現場)【飯能銀座商店街の洋菓子店「夢彩菓 すずき」さんの店舗のリノベーション工事の現場】フロント木枠工事
飯能銀座商店街の洋菓子店「夢彩菓 すずき」さんの店舗のリノベーション工事の現場です。現在、現場は大工さんによって店舗の外観やフロント部分の製作作業中です。今回、新しいフロントの大きなガラス面は、現場の寸法に合わせて、木製の枠で製作しています。
飯能銀座商店街の洋菓子店「夢彩菓 すずき」さんの店舗リノベーション工事の現場(解体工事)
2023年3月5日
設計監理(現場)飯能銀座商店街の洋菓子店「夢彩菓 すずき」さんの店舗リノベーション工事の現場(解体工事)
現在、店舗前面の外壁部分と店舗内の解体工事が進んで、現場がすっきり片付いてきました。解体が進んでくると、最初の想定とは違って、図面通りにはいかない箇所も出てきます。現場で、やりやすかったり、収まりのいい変更を調整をしながら、工事を進めていきます。今日は職人さんと大工工事の収まりの打ち合わせです。
【築50年の中古住宅の採光・断熱・耐震リノベーション】埼玉県富士見市の住宅リフォーム
2023年2月25日
設計監理(現場)【築50年の中古住宅の採光・断熱・耐震リノベーション】埼玉県富士見市の住宅リフォーム
埼玉県富士見市の築50年の木造住宅リノベーションの現場です。長い間、空き家として放置されていましたが、新たに賃貸用の戸建木造住宅として、改造をしています。隣地の住宅が密接する住宅群の中、明るさを求めて、道路のある北側の壁に新たに窓をつくりました。窓は道路からのプライバシーを確保するために壁の高い位置に設けました。50年間薄暗かった居間には、欄間からやわらかい光が降り注ぎます。