埼玉県日高市の新築木造住宅/リフォームは建築設計事務所/独楽蔵へ

【設計事務所がつくった住宅に暮らす生活者目線 】飼い犬との散歩&近所付き合い(埼玉)

【暮らしnote No.03】
writing:maiko izumi

埼玉県入間市にアトリエを構える建築設計事務所 独楽蔵 KOMAGURAが設計した新築木造住宅に暮らす生活者(maiko izumi)から見える日々

独楽蔵の設計した家に住む生活者の暮らしの気づき

犬の散歩の帰り道。玄関先の草花の手入れをしていたご近所さんと、たわいのないおしゃべりをしていると「私の地元の美味しいもの、あげるわね」と、鹿児島の金柑(きんかん)を持たせてくれた。関東育ちの私には、フルーツ金柑というのは、あまり馴染みがなかった。幼い頃に、祖父母の家の庭になっている金柑を食べて、その独特の苦味を受け止められず、それ以来なんとなく敬遠していた。

でも、今日いただいた金柑は、ツヤツヤと黄金色に輝いていて、美しい宝石のようだった。これは、私の記憶の中の金柑とは、明らかに違う予感。「食べてみて」金柑は、キラキラとした顔をして、そう囁いてきた。ヘタをとって、丸ごとそのままの金柑を、そっと齧ってみる。口の中で爽やかな酸味と素朴な甘味、心地よい苦味が、パッとはじけて、ひろがった。張りのある果肉は、みずみずしくて、からりと明るい遠い地の、太陽の味がした。

一瞬で、私の金柑の概念は塗りかえられた。小さな粒に、ぎゅっと生命力がつまっていて、元気玉をもらったようなうれしさだった。夢中で、何個も頬張った。自分の思い込みなんてちっぽけで、えいっと外に飛び出てみると、自分ではない誰かや、何かが、知らない世界を教えてくれる。金柑は美味しいよ、とか。あれはカワセミの鳴き声だよ、とか。この雨は、じきに止むよ、とか。なにも地の果てに旅しなくたって、日々の暮らしは、旅のように、おもしろいものだ。

金柑ひとつで、私の世界は変わる。

建築設計事務所 独楽蔵(こまぐら)では、新築のペットと暮らす木造住宅はもちろん、庭づくりや古民家や中古住宅のリフォーム、リノベーション、現況調査や耐震補強などのご相談もお受けしています。今、お住まいの住宅で、気になっている部分、ご不明な点や疑問点などあれば、電話やメールなどでお気軽にご相談下さい。

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この住宅の完成時の様子はこちら↓
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