埼玉県の西部に位置する入間市。昔ながらの商店街のメインストリートに面した短冊状の敷地に建つ細長い鉄骨の3階建て。以前はオフィスとして使われていた3階部分のスペースを、住居空間にリノベーションする計画です。サイクリングショップの店長をされているご主人とグラフィックデザイナーの奥さま、2人の小学生のお子さまがいる、4人家族。ご夫婦それぞれのセンスやこだわりは、とても自由でのびやかなものでした。自転車にスケートボード、こだわりのインテリアにあらゆるジャンルの書籍。暮らしのあちこちに、好きなものが散りばめられています。そこで、リビング&キッチン、リビング&バルコニーといった、さまざまな境界線の在り方を再構築し、居心地の良さと遊び心に満ちた空間づくりをめざしました。