築30年 鉄骨3階建てオフィス兼用住宅 3階部分『オフィス→住宅』リノベーション(入間市)

築30年 鉄骨3階建てオフィス兼用住宅 3階部分『オフィス→住宅』リノベーション

リビング(室内)とバルコニー(外部空間)の境界を探る

『築30年 重量鉄骨3階建てオフィス併用住宅』の3階部分、これまでオフィスとして使われていたスペースです。この空間を、住居として使用するためのリノベーション計画です。

今回、オフィスを住居にリノベーションするにあたって、まず最初に検討したのが、リビングの位置。ちょうど南東側に、大きな開口部と建物の間口全体に伸びた奥行き900mmのバルコニーがあったので、この位置に決定しました。3階の居住空間は外部の空間が限られているため、家の快適性や利便性を向上させる上で、バルコニーの形状はとても重要になってきます。奥行き900mmのバルコニーだと、とても使い勝手が悪く、テーブルや椅子も置けない「ただあるだけのバルコニー」になってしまいます。また、バルコニーを単に広げるだけでは、リビング空間が狭くなってしまいます。バルコニーに居住スペース+収納ゾーンを確保することを考えながら、リビングとの境界線を探っていきました。

解決法としては、中央部分に45°の入り江をつくることで、リビングと絡み合う形状を計画。壁面を45°角度をつけることによって、必然的に壁の長さがは、1.414倍(√2ですね・・・)になりますから、引き違いのアルミサッシを2箇所挿入することができるのも利点です。

また、開口部が斜めなので、外部からは部屋の内部を直接、見づらくなります。それによって、プライバシーが向上することも大きなメリットの1つです。バルコニーには元々、全体に大屋根が架かっていていましたので、広げたバルコニーも、内部と外部空間のいいとこ取りな中間領域。大きな軒下空間になりました。

 

LDK&バルコニーの改修の様子

ボーダータイルのキッチン

可能であれば外部のアルミサッシも、新しい窓にしたいのですが、サッシを交換すると外壁工事も発生することや、3階部分の工事なので外部の足場も必要になってきますので、現状のサッシを生かしながら改装することにしました。ただ、30年前のサッシは、単板ガラス(シングルガラス)なので断熱性に難点がありますから、ガラス部分はアタッチメントをつけて改修用のペアガラスに交換します。

元々あった室内側の壁下地:石膏ボードがキレイに解体して、壁の内部、天井裏部分には、以前のグラスウール(断熱材)をすべて取り除きました。室内の断熱環境を改善するために、新しく現場発泡ウレタン材の断熱材(アクアフォーム)を施工するためです。

断熱性能向上のための方法

a 現場発泡ウレタン材の断熱材(アクアフォーム)で、隙間のない断熱環境をつくる
b 屋根面で断熱することによって、小屋裏の熱気を防ぐ
c 小屋裏に熱センサー式の換気扇を設置して、熱気を強制的に排気する
d 既存の単板ガラスをアタッチメントで、ペアガラスに交換する
e ペアガラスは『Low-eガラス』(熱線反射ガラス)を使用

玄関&廊下おさまり

子ども部屋(2室)&主寝室

イラスト計画案:築30年 鉄骨3階部分のオフィススペースを住宅にリノベーション

関連ブログ:【プロジェクターのある暮らし】設計事務所の家づくり 2020/10/13
関連ブログ:『オフィス→住宅』リノベーション(入間市)完成引き渡し 2020/10/07
関連ブログ:リノベーション住宅(入間市) 白いボーダータイルのキッチン 2020/10/07
関連ブログ:【住宅リノベーションの現場】木製建具取り付け&内装仕上げ 2020/10/01
関連ブログ:【リビングとバルコニーの境界線を探る】設計事務所のリノベーション 2020/09/23
関連ブログ:【30年前の単板ガラスのアルミサッシをペアガラスに】 2020/09/13
関連ブログ:既存のグラスウール(断熱材)を『アクアフォームNEO』に変更して断熱性能をUP! 2020/09/10
関連ブログ:『オフィス→住宅』リノベーション (壁&断熱材の解体完了) 2020/09/09
関連ブログ:『やっぱり無垢材はいいなぁ』築30年のリノベーション(入間市) 2020/09/02
関連ブログ:築30年 鉄骨3階建てオフィス兼用住宅 3階部分『オフィス→住宅』リノベーション(既存の内装解体の様子) 2020/08/27
リノベーション前のオフィスの様子はこちら↓
関連ブログ:重量鉄骨3階建ての一部【オフィス→住宅】のリノベーション(入間市) 2020/08/19