デザインや仕掛けで伝わる思い

デザインや仕掛けで伝わる思い

独楽蔵で手掛けた埼玉県小川町の民家の改造。完成が1980年ですので、もう39年前の仕事です。

仕事の合間に、昔のポジフィルムを少しづつデジタル化しています。この建物は、独楽蔵で手掛けた埼玉県小川町の民家の改造。完成が1980年ですので、もう39年前の仕事です。

その頃、私は小学生なので、実際にこの建物と直接関係があるわけではありません。しかし、今、この建物の写真や図面を見ると、たぶん、ここはこういう考えで計画したんじゃないかと思ったり、デザインの意図はこうだろう・・・。と感じることがたくさんあります。

言葉で説明なくても、デザインや仕掛けで伝わる思いや会話があることを実感しますし、時代や流行に流されずに残っていく建物やデザインは、そういうものであるような気がします。

当時の掲載誌を見てみると、このような文章が・・・

「建築設計という意識から離れて、暮らしの仕組みの分厚さを紐解いていくと、向こう見ずな跳躍をした現代文明の取りこぼしや愚かさを垣間見るようだ。民家の改造では、建築的にどうこういうより、むしろ、古い家が蓄積してきた生活の知恵や痕跡を、現代そして未来へと呼応させていくための仕掛け造りではないか・・・。」

まさに、そういうことだと思いました。