埼玉県入間市の新築木造住宅は建築設計事務所/独楽蔵へ

建築家目線で見る西武鉄道 新型特急車両 『Laview(ラビュー)』

西武鉄道 新型特急車両 『Laview(ラビュー)』は、建築家の妹島和世さんがデザイン監修をしたことで、話題になりました。車両の外観は、丸みを帯びた継ぎ目のないデザインが特徴的です。車内もよく見てみると、建築家らしい収まりが随所に見られます。細かなディテール部分の収まりなどを、設計者目線でみてみます。

側面からみると、やはり窓がずいぶん大きいのがよくわかります。窓が大きいということは、壁が少ないということ。内部から見ても壁も厚みも薄いので、これで、剛性(強度)が取れているのは、すごいなぁ〜と思います。継ぎ目のない一体成形の成せる技でしょうか・・・?

丸みのあるデザインで、座席自体のホールド感はないですが、ほどよい肘掛けの高さなど、包み込まれるような安心感はあり、ヘッドレストも利いています。アルネ・ヤコブセンがデザインしたエッグチェアのような雰囲気。シートの座面の色は、西武カラーの黄色いファブリックの背もたれ部分と、床のライトグレーの中間色で、ほどよいグラデーションになっています。

うすい肘掛けにシートのリクライニングボタンが、キレイに収まっています。これよく収まったなぁ・・・。窓枠を見ると外装の薄さがよくわかります。ガラスの収めも額縁を用いず、内壁と一体の収まり。窓下は座面と同じ高さ(たぶん400~450mm)。窓は、大きな透明ガラスのように見えますが、隅にいくほど、ドット柄の密度が濃くなって、こちらもグラデーションになっています。

汚れやメンテナンスを考えると、なるべく単色の床は避けたくなるが、かなり挑戦的な床仕上げだと思います。嘔吐物とか、雨の日の傘の滴とか大丈夫かなぁと、ちょっと興味津々。長尺モノ(1枚モノ)に見えますが、1m程度で分割できるようにはなってるようです。

シートピッチは1070mmで、レットアローと同じようですが、より広く感じられます。シートの下に機器類がなく、下が開いていることやもしかしたら、シート自体も少し薄いかもしれません。前のシートの背面についているテーブル(大)と肘掛けに収納された丸テーブル(小)

上部の物入れは棚がガラス製で、下から見えるようになっています。外部の開口部やブラインドは、その棚の中に収まるスッキリとしたデザイン。

ディテールの収まりの美しい、乗るとちょっとテンションの上がる女性らしい車両でした。

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