【坂戸市に建つ築120年の蔵リフォーム/リノベーション】蔵の魅力を引き出すインテリアデザイン
2020/11/24
増築部分:天井もシナ合板目透かし張りですが合板の厚みは6mm
蔵の魅力を引き出すインテリアデザイン
「蔵」のリノベーションの現場です。以前は蔵の下屋:げや(母屋(おもや)から差し出してつくられた屋根のこと)部分に、架かっていた丸桁:まるげた・がぎょう(垂木を支える桁 (けた) で、最も軒先近くにあるもの。杉などの丸太材をつかった桁のこと)は、今回のリノベーションで室内になりました。昔ながらの蔵の意匠や構造部分を残すために、「あらわし」として、垂木も見える工夫をして仕上げてあります。
既存の丸桁とシナ合板の収まり
壁や天井の内装材は9mmのシナ合板を使用しています。表面にシナ合板を張ることで、壁の内部に新たに断熱材をいれることも可能になりました。
シナ合板(9mm)の目透かし張りの様子
蔵の内部の壁仕上げは、シナ合板 9mmの目透かし張り。合板と合板、または他の材料との間に隙間(目地)を取りながら張っていく方法です。目地の部分が影になって同じ仕上げが続いても、とても上品に見えます。付きつけで、板を張っていく場合は、経年変化によって、狂いや隙間ができる可能性がありますが、最初から目地をとっておくとあまり気にならないという利点もあります。
蔵内部の壁
9mmの壁厚でビスも釘も、どこでも大丈夫な便利な壁
どの場所でも釘やビスが効くように、9mmの合板を使っていますので、目地の幅も9mmにしています。この部分で合板の厚みも感じることができる仕上げです。合板の表面はこれからオイルペイントで仕上げていく予定です。なにぶん、通常に比べて手間のかかる施工法なので、大工さんには、(いつも)ちょっと申し訳ない気がします。
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