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包容力と開放力のある住まいが、子どもの良い巣立ちを育む〜住宅設計から考える子どもの自立〜

KOMAGURAで家を建ててくださるお客さまには、子育て真っ只中の方もいらっしゃいます。お引き渡しから10数年ほど経っても、さまざまなご家族と、お電話やメールで、また直接お逢いしたりと、嬉しいお付き合いが続きます。すると「子どもたちは成人して出ていって、今はまた夫婦2人暮らしです」という報告をいただくことが多く、あの時、真新しい家の中を走りまわっていた小さな子が、と感慨深くもなります。

家族というのは、時の流れと共に、変化する集合体です。ご飯もお風呂もトイレも寝るのも、すべてが一緒の時を経て、目が離せなかったり、心配事が増えたり、喧嘩したり、仲直りしたり。少しずつ、別々の時間が増え、口をきかない時もあるでしょう。

家族の変化にフレキシブルに対応できる、柔軟性のある空間を

住まいもまた、そういった変化にフレキシブルに対応できる、柔軟性や包容力が必要です。設計プランを考える上でも、いい意味での余白や曖昧さを残しておいた方が、うまくいくような気がします。ギュッとひとつの空間で過ごすかけがえのない時期もあれば、個々の空間が必要な時期もある。2段ベッドが離れたり、ピッタリ扉が閉じられたり、にぎやかだったり、ピリピリと張り詰めていたり。そうやって、つかつ離れず、互いの距離や愛情を試したり、調節したりしながら、子どもの巣立つ時がやってきます。

子どもの「よい巣立ち」を助ける、懐の深い住まいを

ご家族によって、そのタイミングや状況はさまざまですが、子どもが「良い巣立ち」ができる住まいであることが、大切なのかもしれません。家族みんなで一緒に過ごした家の匂いや、感触や、光や風や。家に帰りたくなかった日のことや、うれしくて飛んで帰りたかった日のことも。すべてひっくるめて、自分を作ってきたことに自信を持って。そして振り返ることなく、新しい世界へ飛び立っていけるような、懐の深い住まいを作れたらと思います。

家づくりが、子どもの豊かな心を育んでいく

子どもたちは、家づくりや家族との暮らしを通して、自分の好きなものを見極める力や、本当の心地よさとは何かということを、ちゃんと五感で感じ取っています。だからきっと、大人になった時、今度は自分自身で居心地の良い場所を作ろうと思ったり、生まれ育った家に帰ってきたりするのだと思います。いろいろなご家族と共に、それぞれの暮らしがのびやかに育つ、包容力と開放力のある家づくりをしていけたらと考えています。

writing:maiko izumi

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