飯能市の新築木造住宅の設計デザイン

子育て世代の新築住宅でシンプルな暮らし(飯能市)

施主は若いご夫婦とお子さんの4人家族です。飯能市の住宅街の中にある細い路地を入っていくと、表通りからは見えないポッカリと広大な敷地が現れます。その敷地の中には、昔から両親が住んでいる母屋と、祖母が暮らす住宅がありました。元々、大工さんだった祖父とお父さんが建てた住宅の他に、作業小屋や納屋が点在していました。その敷地の空地部分に、新しい家族の住宅を建てていきます。まずは、敷地のどの場所に新しく家を建てるのか?将来の土地利用も考えなから、可能性を探していきました。

① 子育て世代の新築住宅では、シンプルな暮らしが難しいのか?

絵本やぬいぐるみ、レゴにおままごとセット、クレヨンにスケッチブックや粘土などなど。ご夫婦がシンプルな暮らしが好きで、モノを置かないようにしようと思っても、子どもたちの道具やおもちゃなどが、どうしても溢れてしまいがちな子育て世代のご家族。汚したり、散らかす子どもたちも、パワフルなので、室内を毎日、綺麗にキープしておくのは難しいですよね。家全体を綺麗な状態でキープするのは、かなり難しいので、散らかっても気にならない場所と、片付けてモノを置かない場所を分けて考えておくと、気持ちも片付けも楽になります。

② 子育て世代の新築住宅では、キッチンは家の司令塔

完全にリビングと分離したキッチンもあれば、フルオープンに近いアイランドキッチン。リビングと一体で、壁のほうを向いているキッチンなど、キッチンのプランには色々なスタイルがありますが、子育て世帯の新築住宅では、リビングと一体の対面キッチンが一番オーソドックスかもしれません。

キッチンが家の中心にあたる部分にあれば、キッチンに立っているだけで、庭を含めて、家全体を見渡せて、子供たちに気を配ることができます。キッチンへ入る導線も限定できますので、チャイルドゲートなどを使って、お子さんが危険なキッチンに入るのを防ぐことも簡単です。

③ 裸足で歩いたり、寝そべったり、時にはペロッと舐めてみたり、触覚が大事な子供には無垢材がおすすめ

リビングの床は、オークの床材。積層の集成材ですが、表面は本物の無垢材です。裸足で歩いてみると、木の固さ、柔らかさ、厚みを足の裏で感じることができて、「家」と対話をしているような気もしてきます。床面を250mm上げた上がり座敷は、もちろん畳ですので、子供たちはリビングの床とは違う触感を感じるはずです。

ゴロゴロと床を転がったり、寝そべってみたり、走ってみたりと、空間や素材を感じながら、いろいうろな感覚を養ってくれるのではと思っています。床はオーク材の無垢材。高さ250mmの段差がちょうどいい。

④ 子育てには、リビングと続き間になっている畳スペースが便利です

リビングと続き間になっている畳スペース。引き戸を閉めてしまえば突然の来客でも隠すことができますし、床面をリビングから少しあげた上がり座敷にしておけば、多少散らかっていても、案外、気にならないものです。要は、片付いている部分(リビング)と、散らかしてもいい場所(和室)のメリハリが大事な気がします。

上がり座敷はオープンでリビングと一体化。2本引戸を閉めると個室に変身。赤ちゃんがいる家では、寝かしつけにも便利です。ご両親や友人の方々、こどもの友達などが遊びにきた時は、この部屋を客間としても活用できます。ですから、この部屋には、押し入れ収納が必須です。

⑤ 汚れの侵入する玄関は、シューズクロークと造り付けの収納でスッキリと

リビングと同じように、乱雑になりがちな玄関。玄関は「すっきりとシンプルに」というご希望から、シューズクローク(右の扉)を設置しました。この家は、玄関部分も作りつけのコート、バック置き場を作ってあります。

⑥ 外観もグレーのグラデーションでシンプルに

ガルバニウム鋼板のパネルとモルタル吹き付けの外壁は、無彩色のグレーの明暗のグラデーション。庭のグリーンの背景としてもシンプルで綺麗です