埼玉県狭山市の古民家リフォーム/リノベーション

【築100年 切り妻平屋の日本家屋】 リノベーション

埼玉県狭山市に建つ築100年以上の古民家のリノベーションです。数年間、空き家になっていた母家を息子さん家族が暮らせるように改修していきます。大規模な改修にあたって、計画前に小屋裏を調査した際に棟札を発見しました。屋根の垂木に釘で打ちつけられていた板は、囲炉裏の煙で燻されて真っ黒でしたが、板を取り外すと内側に建物の正確な築造年数が書いてありました。

① 『耐震補強+リノベーション』で、現代に合った住空間に

約100年前の建物なので、もちろん基礎も断熱材も構造壁もありません。リノベーションにあたっては、間取り以前に、現在の住空間や現代生活に見合うように心がけました。

具体的には、建物の外周に新たにコンクリートの基礎を増設し、建物全体を基礎や新しい外壁で覆うことによって、耐震性、耐久性、断熱性を向上させました。

間取りについては、オーソドックスな「土間+和室(8畳+8畳)の間取り」を現在の生活に合わせて、再考します。家の一番居住性のいい場所は、元々、客間や広縁だったトコロ。この部分にリビングを配置して計画していきます。

② 旧和室の北側にアイランドキッチンを配置

キッチンは旧和室の北側にあった襖や壁を取り除いて、現代的なアイランドキッチンを配置しました。元々あった長押でちょうどレンジフードが隠れるデザインに・・・。

土壁で土色だった既存の壁は、漆喰を塗り直して白い空間に・・・。部屋もずいぶん明るくなりました。工事中の様子はこちら

漆喰の上塗り作業(工事中)の様子はこちら→

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③ リフォーム/リノベーションの家に薪ストーブを設置する

リノベーションの場合、薪ストーブの設置位置は、既存の屋根と煙突の取り合いもあるので、リビングの形状にも絡んできます。この家の場合は、瓦屋根だったので、なるべく既存の屋根を痛めないように配慮しました。本屋根を避けて、広縁の新規ガルバニウム鋼板の屋根の部分に煙突が真っ直ぐ上がるように考えました。

リビングに設置した薪ストーブは、「ハンターストーブ」、イギリスのメーカーのストーブです。シンプルなデザインが、家の雰囲気にとても合っている気がします。

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大黒柱(ケヤキ)の埋木

④ 昔の家との寸法(高さ)の違いを解消する

【昔の家を直して使う】(室内の高さの問題について)
昔の家は基本的に和室ですから、部屋は障子や襖で区切られています。尺貫法でつくられていますので、大体高さが決まっています。畳は寸法の取り方によって、京間や江戸間など、サイズが違いますから、建具も全国的に同じがどうか定かではありませんが、この辺りの地方は大体、高さ1760mm。ほとんどが5尺8寸です。昔の日本人は、総じて身長が低かったらしいので、それで問題がありませんでしたが、現代では大問題。180cmを超える人は普通ですからね・・・。新しく家を造る場合も、ドアや開口部は、やはり2mが基本です。
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大屋根の瓦は、一部、交換、補修を施してそのまま使います。元々、カラー鉄板葺きだった下屋(広縁&ポーチ部分)は、新しくガルバニウム鋼板で葺き直しました。

⑤ 昔の家の雰囲気を残す玄関土間

約10畳の土間空間は、そのままの間取りで、現代的な土間玄関に。幅広の玄関ガラス戸と大きなFIXガラスで、外側に開いたパブリックスペースになりました。

昔の家は、玄関土間と座敷の段差が500mm程度あるので、式台を設置。続きはこちら→

【昔から使っていた千本格子の建具をリメイクして使う】はこちら→

⑥ ペンダントライトのデザインについて考える

築100年の空間に負けないように、ダイニングテーブルのペンダントライトも約60年の歴史のあるクラシックのスタンダード、ルイスポールセンのPH5に。色は2018年から加わった新色、ブルーグラデーションです。ライトが点灯しているときも、明かりがついていない時も絵になります。漆喰の白と古材のダークブラウンの空間にも、よく似合います。

⑦ 上座の和室を残して、仏間&客間に

上座だった8畳の和室の間取りは、床の間や押入はそのまま残して、押入の上部に神棚と、北側の壁(南向き)を掘り込んで、仏壇置き場を新しくつくりました。この家で唯一、残した畳の間です。和室兼仏間として新しく生まれ変わりました。

和室の床柱には、床を下げた埋木の痕跡が残ります。

改修前の建物の様子

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その後の暮らし:築100年の古民家を改造した住宅に、薪ストーブの取扱説明に・・・(引っ越し後、約3ヶ月)

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