設計事務所KOMAGURAには、セカンドライフを楽しむために、家づくりを依頼してくださる方も多くいらっしゃいます。今までの暮らしを改めて見直したり、これから先の時間を思い描いたり。また、重ねていく年齢と共に、できることとできないことの境界線が少しずつ変化していきます。それらの変化に柔軟に寄り添い、時にはおおらかに包み込むような空間づくりがポイントとなっていきます。
50代からはじめる薪ストーブ
そんななか、セカンドライフの家づくりにおいて、薪ストーブの導入を希望されるお客さまが多くいらっしゃいます。50代後半から60代は、まだアクティブに動きたい方が多く、新しい趣味をはじめるような気持ちで、薪ストーブライフを満喫しています。今は国内外の薪ストーブメーカーから、自分のセンスにあったタイプのものを選べるようにもなりました。お客さまが、たくさんの薪ストーブから、ご自分のお気に入りを見つけるプロセスは、クルマやロードバイク、時計といったものとの出逢いに、どこか似ています。使うほどに愛着が湧く、相棒のような存在かもしれません。
後悔しない薪ストーブとの付き合い方
薪ストーブを導入する際は、リビングや玄関土間のどこに設置するかで、部屋の暖まり方が大きく変わりますし、日々の作業(薪の搬入・炭の掃きだし)がスムーズに行えるスペースに設置されていることも、実はとても重要です。作業自体が面倒になって、結局使わなくなってしまうことのないように、薪ストーブのある住宅を設計する際は、そのベストな位置を見極めていくことを心がけています。
また薪置き場の確保や、薪は購入するのか、もしくはご自分で間伐材を薪にするのかなども、課題のひとつ。その時々のライフステージや、ご自分の性格に合わせて、無理のないスタンスでいくことが、薪ストーブを長く愉しむコツです。
焚き付けにそっと火を点けると、少しずつ大きな薪へと火が移り、やがてゆらめくような炎へと育っていく。まるで生きているかのような薪ストーブとの、静かな対話がはじまります。古くて新しい、エコでエモーショナルな薪ストーブの世界は、自分らしい人生を愉しむセカンドライフと、共鳴し合うよう。読書をしたり、お酒を飲んだり、ただ炎を眺めたり。そして何より、じんわり優しく、暖かい。それぞれのスタイルで、薪ストーブと長くゆるやかな付き合いを見つけてください。
writing maiko izumi
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