消えてしまうモノの美しさ【新築木造住宅の基礎 コンクリート一体打ちの型枠】
2021/3/7
いつも現場で見て、キレイでホレボレするモノは、色々とあるのですが、その一つが、職人さんのつくる基礎コンクリートを流し込むための型枠です。いつも違う形の基礎を、既製の鋼製型枠を使って、間違いなく「キレイにつくるなぁ〜」と感心してしまいます。
ピッタリとピッチが揃って、高さや並行を保っている鉄筋もキレイですが、縦横に張り巡らされた基準となる水糸に合わせて真っ直ぐ游がずに伸びる型枠も美しい・・・。どちらも、コンクリートが打ち終わると見えなくなってしまったり、無くなったりするモノなので、なかなかお客さんに見てもらう機会が少ないのですが、見えなくても、言われなくても丁寧に仕事をしていただけるのは、とても気持ちのいいものです。
精度の高い基礎コンクリート一体打ちのための型枠
さらにこの型枠は、コンクリートの土間部分と立ち上がり部分を一体で、コンクリートを流し込むためのものなので、外周部分を除く内部の立ち上がり型枠は、コンクリート土間の厚み150mm分浮いているんです。ちょっと難易度の高い型枠です。写真でわかるでしょうか?
この住宅の完成した様子はこちら↓
WORKS:外と内をゆるやかに繋ぐ、自由自在な大人の住み処。〜入間市の新築住宅〜
独楽蔵 建築設計事務所 ホームページ top
ブログ top
関連記事
世田谷区八幡山の築35年の住宅リノベーション 現場の様子
2024年10月29日
設計監理(現場)
世田谷区八幡山の築35年、木造2階建て住宅の改修現場です。2階にあったLDKの大きな間取り変更と、1階部分に新たに同居することになる祖母スペースをつくる計画です。
【栃木市の築180年の店蔵改修計画】リノベーションのための解体作業2
2024年9月10日
設計監理(現場)【栃木市の築180年の店蔵改修計画】リノベーションのための解体作業2
栃木市の築180年店蔵の改修工事現場です。建物が登録有形文化財建造物に指定されていたため、現状変更の届け出など手続き作業のため、解体工事を延期していましたが、お盆明けに工事が再開しました。
築50年の日本家屋を平屋に減築
2024年9月3日
設計監理(現場)
完成から約50年経過した2階建ての和風住宅のリノベーションの打ち合わせを行いました。現在、建物の南側には、繊細な部材を組み合わせた数寄屋風の座敷(客間)スペースがあります。日々の手入れも行き届いていて、今でも、しっとりとした気持ちのいい空間です。