消えてしまうモノの美しさ【新築木造住宅の基礎 コンクリート一体打ちの型枠】
2021/3/7

いつも現場で見て、キレイでホレボレするモノは、色々とあるのですが、その一つが、職人さんのつくる基礎コンクリートを流し込むための型枠です。いつも違う形の基礎を、既製の鋼製型枠を使って、間違いなく「キレイにつくるなぁ〜」と感心してしまいます。

ピッタリとピッチが揃って、高さや並行を保っている鉄筋もキレイですが、縦横に張り巡らされた基準となる水糸に合わせて真っ直ぐ游がずに伸びる型枠も美しい・・・。どちらも、コンクリートが打ち終わると見えなくなってしまったり、無くなったりするモノなので、なかなかお客さんに見てもらう機会が少ないのですが、見えなくても、言われなくても丁寧に仕事をしていただけるのは、とても気持ちのいいものです。

精度の高い基礎コンクリート一体打ちのための型枠
さらにこの型枠は、コンクリートの土間部分と立ち上がり部分を一体で、コンクリートを流し込むためのものなので、外周部分を除く内部の立ち上がり型枠は、コンクリート土間の厚み150mm分浮いているんです。ちょっと難易度の高い型枠です。写真でわかるでしょうか?

この住宅の完成した様子はこちら↓
WORKS:外と内をゆるやかに繋ぐ、自由自在な大人の住み処。〜入間市の新築住宅〜
独楽蔵 建築設計事務所 ホームページ top
ブログ top
関連記事
杉板の南京下見張りによる外壁仕上げ|鎧張りの施工と納まり
2025年11月4日
設計監理(現場)
木を使った外壁仕上げにはいくつかの方法がありますが、今回の住宅では、杉板による「南京下見張り(なんきんしたみばり)」を採用しました。
【古民家リノベで新たに購入した古建具を生かす】埼玉県坂戸市
2025年3月16日
設計監理(現場)
計画では、元々の建物に使用していた古建具もリペアして、たくさん再利用する計画です。家づくりの打ち合わせでは、お客さんのほうから、空間をより魅力的にするために、さらにアンティーク建具がほしいというお話がでていて、古道具屋やアンティークショップ、ネットなどで、いい建具があって、それを持ち込みしてもらえれば、それに合わせて現場で対応しますということになっていました。
世田谷区八幡山の築35年の住宅リノベーション 現場の様子
2024年10月29日
設計監理(現場)
世田谷区八幡山の築35年、木造2階建て住宅の改修現場です。2階にあったLDKの大きな間取り変更と、1階部分に新たに同居することになる祖母スペースをつくる計画です。





