【谷口吉生さん設計の鈴木大拙館】帰省の帰路、寄り道(金沢)①
2019/5/3
ゴールデンウィークの朝、開館時間の前に21世紀美術館行くとすでに長蛇の列ができていました。暑い中、並ぶのが嫌だったので歩いて、仏教哲学者 鈴木大拙館に向かいました。こちらも開館前でしたが、さすがに空いていました。建物は谷口吉生さんの設計です。建築写真でよくみることの多い、この施設は水盤に浮かんだスクエアな建物のイメージですが、アプローチとエントランスはボリュームを抑えたシンプルなデザインです。
鈴木大拙館のアプローチ
谷口さんの他の建築と同様に、逃げの効かない恐ろしく、厳しいディテールの集積で出来上がった上のシンプルさです。
鈴木大拙館の内部回廊
エントランスから入った内部回廊は窓を限られて、明かりが限定された薄暗い空間です。足元の間接照明が奥へと誘います。
水鏡に面した外部回廊
内部回廊から室内の展示空間や学習空間を見た後、内部回廊とコンクリートの壁を隔てた明るい外部回廊に。外部回廊は水盤に面していて、そこで初めて、水鏡に浮かぶ「思索空間棟」を見ることができます。
水盤越しの石垣と緑の森
施設の周囲は建物と一体となった高い石垣の壁で覆われて、この建物の一部(展示空間)もこの壁によって存在を隠されています。壁のさらに上部から、周辺の木々が色濃く感じられ、金沢の街の歴史や文化を感じることができます。
黒御影石を使った水盤のエッジのデザイン
建物はもちろんですが、近隣の施設と共有している庭がとってもりっぱできれいでした。さすが金沢、すごいなぁ〜。読みかけのままで、本棚にある鈴木大拙さんの本、頑張って読んでみようかと・・・。
周辺の庭も散策
松風閣庭園
関連ブログ:【谷口吉生さん設計の鈴木大拙館】設計者目線のディテール
関連ブログ:【谷口吉生さん設計の金沢市立玉川図書館】帰省の帰路、寄り道(金沢)②
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