【古民家の改修は安全性が優先!現場で臨機応変に対応】
2019/3/13
天井を解体して現れた小屋組の様子
埼玉県狭山市で、築100年以上の古民家のリノベーション工事中です。元々、クライアントの祖父がお茶屋さんを営まれていた建物。数年間、空き家になっていた建物を息子さん家族が暮らせるように改修していきます。
天井裏は杉板を渡したスノコ状になっています
リノベーションの現場では、表面を解体して、骨組みの構造材になったときに、はじめてわかることもたくさんあります。想像以上に材料が劣化していたり、思わぬ処から柱や梁が出てきたり、逆に無かったり・・・。事前に現場調査して、おおまかに把握しているつもりですが、やっぱり図面通りにいかない部分も発生します。
建築現場では臨機応変に対応
そんなときの最優先事項は、「安全=構造(耐震性)」です。使い勝手と予算を考慮して、お客さんと相談しながら現場で臨機応変に変更していきます。今回の建物も100年前のモノなので、解体してみて始めてわかったこともたくさんありました。特に床下廻りは、今後のことを考えて、検討していた以上の補強をすることに路線変更です。
100年前、当時のままの土壁
独楽蔵では古民家や中古住宅の現況調査や耐震補強などのご相談もお受けしています。今、お住まいになっている住宅で、気になっている部分、ご不明な点や疑問点などあれば、電話やメールなどでお気軽にご相談下さい。
独楽蔵 長崎まで 04-2964-1296
WORKS:完成後の建物の様子 【築100年 切り妻平屋の日本家屋】 リノベーション
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